会社勤めが長くなって定年が見えてきて、
ふと周りを見回すと、一緒に飲んだり遊んだりしているのは同年代の仲間ばかり。
なんてこと、ありませんか?
コミュニティが 家族か会社しかない
あのホリエモン氏が、そんな人たちに危機感を感じていることを語った動画があります。
自分事として、世の中が悪くなることへの危機感です。
ちょっと耳を傾けてみましょう。
ホリエモンが抱く、定年後のサラリーマンへの危機感
まずはYoutubeの動画を。
昨年末、2018年12月9日の講演です。
30分弱の動画ですが、そんなの見てる暇ないって人は下記のリンクをどうぞ。
■僕の足を引っ張らない社会を作る―ホリエモンが演劇をアップデートする理由 - ITmedia ビジネスオンライン
「なぜホリエモンが演劇をやっているか」
その前にまず、堀江氏が考える「近未来に必ず起こること」があります。
近未来では、これまでの20世紀型のサラリーマン、
つまり同じ教育を受けて就職して家族を作ってひとつの会社に勤めてきた人たちが定年を迎える。コミュニティーが家族か会社しかない人たちが定年後どうなるか。
1/3は熟年離婚。会社のコミュニティがなくなる。
誰とつるむか?つるむ人がいなくなる。人間、孤独になると、呆ける。
呆け老人や寝たきりの問題には、定年後孤独になることが大きく関与している。それともうひとつ、
同じ世代の人たちとしかつるまないのが当たり前になっている現象。この2つを何とかしないといけない。
定年後孤独はもちろん大きな問題ですが、
それに加えて「同じ世代の人たちとしかつるまない」のが問題だとしているのは、さすがホリエモン!
確かにこれ、問題ありますね。
同じ世代の人たちとしかつるまないのが良くないわけ
小学校と中学校合わせて9年間、同じ地域の同じ年に生まれた子供とだけつるむ。
学校という世界しか知らない教師を神のようにあがめながら過ごす。これはよく考えたら異常なことではないでしょうか。
異常な行動を9年間もさせられることによって、これが当たり前なのだと植え付けられているのです。
多様性ゼロの集団です。
同級生は、長い時間おなじ環境でおなじ経験を重ねた同志として、共通の価値観で話ができる仲間です。
大事にしたい関係ですが、そこしか知らなかったら子供にとってはその価値観が全てですね。
私も、小学校6年生のときに転校したら、前の学校に比べてみんながえらく大人に見えて、ビックリしたもんなー。たかだか小学校と言う枠の中ですけど。
大人の遊びに連れていくとか、学校以外の場に参加させるとか、多様な価値観がある学校に入れるとか、親の教育も大きく影響しますね。
会社では当たり前のように「同期が…」という話をします。それこそ多様性がゼロの集団なのです。
だから社会に出ても同じくらいの年齢の人としか絡まないという人生を歩んでしまう。これは大問題です。
それこそ年を取ったら、歯が抜けるように同期は消えていくわけです。文字通り、死んでいくわけです。
だから僕たちはそういった近未来を念頭に置いて準備をしなければならない。
同期。
確かに、同じ「○○年入社」だと一気に親密度UPでした。
なんでだろ(笑)
たぶんそれは同級生と同じように、同じ社内教育を受けて、同じ価値観を共有してきたことが安心感になって、仕事以外の話もしやすいからではないかと思います。
あ、多様性ゼロ?(^-^;
でも、同期でなくても、仕事以外の話ができる間柄だったら親密度はあがりますよね。
例えば、趣味のこととか、家のこととか、子供のこととか、田舎が一緒だったりするとか。
年齢差に関係なくそんな話が弾めば、年齢差なりの価値観の違いにも触れることができるはずです。
もちろん同じ歳でも、違う環境にいれば違う価値観があるはずで、会社の外で多様な人と交わることで違う世界を知ることができますね。
自分や自分たち以外の価値観を拒絶するのではなく、違う価値観を持つ人と触れ合う、知る、共感する、やわらかく受け入れる、それはそれと線を引いて共存する。
世界の平和って、こんなところから始まるのかもしれない。
なぜ、ホリエモンが定年後孤独を問題にしているのか
堀江氏自身には定年も孤独も関係なさそうなのに、どうして定年後孤独問題に関わろうとしているのでしょう。
「定年後のサラリーマン」が数年以内に大量発生する、という話からの続きです。
こういう人たち(定年後孤独、同世代としかつるまない人たち)が大量発生する。
AI、ロボティクスの進化でここ数年以内に社会が不安定になる。
何だかわからないけど自分が不幸に感じる人が増える。自分の不幸を誰かのせいにしなくちゃいけない。
すると、目立つ人の足を引っ張り始める。
またオレ(堀江氏)かもしれない。それは困る、怖い。
今のうちに社会を安定させるべく、今のうちに定年後のサラリーマンの大量発生をなんとかしないといけないと思っている。
だから、演劇をやっている。
二つの問題(定年後孤独、同世代としかつるまない)を同時に解決できる、ひとつのパーツになると思っているから。
定年後サラリーマン大量発生
→ 社会不安定
→ 社会から取り残されて自分が不幸に感じる人が増える
→ 誰かのせいにしたくなる
→ 目立つ人の足を引っ張る
→ ホリエモン氏がターゲットに?!
あながち、ないとは言えないような…💦
ホリエモンが演劇をやる理由
なぜホリエモンが演劇をやるんだ?
演劇界からお声がかかったから
堀江氏ご本人が演劇が好きだから
達成感や中毒性があるから
という理由はあるでしょうが、それ以外に、
演劇が
- 定年後孤独問題
- 同年代の人としかつるまない問題
この2つの問題を解決するひとつのパーツになると思っているからなのだそうです。
大切なことは、
- 遊びを全力でやる
- 年齢の壁を超える
同じような価値観の人たちで固まらないため、多様性ゼロの状態から抜け出すための活動の一つとして、演劇を推し進めていきたいということです。
その先に社会の安定、わかりやすく言うと「目立つやつ」例えば堀江氏の足を引っ張らない社会をつくること、を見据えているのが、とてもホリエモンらしくてすごいですね。創業者精神にあふれてる。
演劇でもカラオケでも、世代を超えて楽しめるものを
なぜ「演劇」が「定年後孤独」や「同年代としかつるまない問題」を解決するひとつのパーツとなるのか、堀江氏の言葉を聞いてみましょう。
カラオケを知ってますか?
音痴でも歌える、これはテクノロジーの勝利。日本が誇るべき世界的な発明なんです。40年45年前カラオケは無かった。最初は8トラ、レーザー、そして通信。カラオケ以前は歌を歌える人は限られていた、何故ならカラオケが無かったから。楽器を演奏する人が必要、それにあわせて歌える人つまり音痴はダメ、歌詞を覚えている人、の全てをクリアしなくてはならなかった。
それをカラオケが全て解決した。
楽器ができなくてもいい、音痴でもいい、歌詞を知らなくてもいい。歌をコモディティ化して大きな娯楽になっている。定年後のサラリーマンの重要なコミュニケーションツールになっている。歌が好きと言うだけで世代を超えたコミュニケーションツールになっている
これは演劇にも当てはまると思っている。
演劇をやるうえで一番難しいことは、セリフを覚えること。セリフを覚えなくてもよくなれば、カンペがあれば、「デジタルカンペシステム」があれば、誰でも芝居ができる。
テクノロジー的には今すぐできるのに誰もやっていないのは、プロの役者のプライドがそれをさせないから。歌手はプロンプターを見て歌っているのに。お客さんが不自然に思わなければそれでいい。それだけで演劇はアップデートされる。
芝居は老若男女が演じるから、歳をとってもできる。
なぜ役者が芝居を続けるのか。千秋楽の高揚感、一体感がすごいから。達成感があるから。だからまたやっちゃう。
カラオケと同じ、やりたくてやっている。ギャラじゃない。だったら素人でもいい。一回やったらまたやりたくなる、中毒性がある。定年後の人生を豊かにする装置としていいんじゃないかと思っている。
定年後の人生を豊かにする装置として‥
演劇、如何ですか?
同世代でつるむな、年齢の壁を越えよう
豊かな人生を歩むか。不満だらけの毎日を送るか。
豊かな人生を歩むためには、ひとりひとりが、
遊びを全力でやる!
年代の壁を超える!
さあ、全力で遊ぼう!!
お~~!!
え?私ですか?
そういうことなら任せといてください! 何故か自然と、幅広い年齢のお友達に遊んでもらってます(笑)
趣味、大事だなぁ~
若いころの遊びが大事な理由。会社以外の居場所をたくさん作ろう
会社がないと何をしていいのかわからない、そんなあなたは要注意!退職したら仕事上の人間関係は100%なくなります。会社にあなたの居場所はありません。早いうちに、楽しいことに「時間」を投資しましょう。会社以外に居場所を、いくつでも、つくっておきましょう。
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ところで前述したように、ここでご紹介した講演は2018年12月のものですが、約1年経った最新の動画でもほとんど同じことを語っています。
ホリエモン、ブレてない(笑)
13分の動画です。宜しかったらこちらもどうぞ。
2019/11/12
なぜ私が毎年ミュージカルをやるのか説明!『クリスマスキャロル』チケット買ってね
以上、読んでいただき有難うございました♪