1年ちょっと前に亡くなった義母と、娘の話です。
娘のスマホのLINEに突然、死んだはずのおばあちゃんがお友達として追加登録されました。
おぉぉ~~~~、なんだこれ!!
気味が悪い・・・!!
…と気味悪がっているうちに娘のお友達のおかげで疑問氷解したのですが、
これから同じようなことが我々にも起こりかねない… というか起こりうると思い、共有したいと思います。
亡くなったお友達のLINEアカウントにも、ちゃんとお別れを。
LINEアカウントは電話番号と紐づけられている
皆さん、LINEは使ってますか?
日本ではコミュニケーションツールとしてすっかり定着したLINE、今ではうちの母85歳も使っています。
最初は「わからないわからない」と文句を言いながらでしたが、周りが使っていると渋々でも使うようになる。
孫たちの協力もあり、そのうちスタンプも写真も送るようになって、スマホに慣れてくるのと並行してLINEもおっかなびっくり感がなくなりました。
今はお友達との連絡にも使っているようです。
LINEの登録は、携帯電話と同様に端末1台にひとり、電話番号と紐づけられています。
相手の電話番号を知っているか、相手が登録用のQRコードを教えてくれるか、端末同士をすぐ近くで振る(ふるふるする)かしないとお友達になれないので、設定にちょっと注意すれば、つながる相手を安全に選ぶことができます。
■安全にLINEを利用するために↓
①インストール時に「アドレス帳を利用する」を選択しない
アプリインストール時に表示される「アドレス帳を利用する」を選択すると、アドレス帳に登録したすべてのデータがサーバに送信されてしまい、たとえば仕事上の大切な関係で、プライベートを知られたくない人と「友だち」になってしまうこともあるのです。初期設定時に、一括でアドレス帳を送信してしまうよりも、個別に友だち登録をした方が安心と言えるでしょう。
②「IDの検索を許可」をオフに
登録時のLINE IDの設定は任意ですが、一度設定すると変更ができません。また、見知らぬユーザにLINE IDを知られてしまうと、ID検索で友だちに追加されることもあります。「設定」>「プロフィール」>「IDの検索を許可」をオフにすれば、ID検索で「友だち」に追加されることを防ぐことができます。
Facebookでも登録可能
電話番号で登録をしたくない人、別のモバイル端末でもLINEを使いたい人には、Facebookで登録するという方法もあります。
Facebookも実名主義なので、本人識別手段として使ってよし、ということなのでしょう。
ただし、ほとんどの人は電話番号で登録をしていると思います。
LINEの利用登録時には本人の認証手段として、電話番号か、Facebookのどちらかを選べます。電話番号を登録したくないユーザは、Facebook認証(Facebookログイン時のIDとパスワード)を利用してください。Facebookで認証する場合は、Facebook上のメールアドレスとプロフィール情報内のFacebook ID、名前、プロフィール写真がLINEで利用されます。
LINEのお友達が亡くなった場合
LINEでお友達になっていた方が亡くなってしまった場合、多くの場合お友達の電話は解約され、電話番号はしばらくの間(1年~2年ぐらい?)他の人が使うことはありません。
しかし一定期間が過ぎるとそれも解放され、誰かが使うことになります。
電話の場合、こちらの電話帳をクリックしない限り、同じ電話番号を使うことになった知らない人とコンタクトすることはないですが、
LINEの場合はちょっと違います。
上で述べたようにLINEは基本的に電話番号と紐づけられているため、久しぶりに現れた懐かしい電話番号に
「久しぶり~~!!!」
と反応してしまうようです。
※LINEは電話番号を照合して友だちを探す
LINEの特徴の1つに通話やトークなどでコミュニケーションできる「友だち」登録の仕組みがあります。具体的には、スマホのアドレス帳にある自分や友人の電話番号や携帯電話用メールアドレスを暗号化してLINEのサーバに送り、他の登録者のアドレス帳データと照合することで、「友だち」や「知り合いかも?」と表示する仕組みです。
ある日、娘のスマホにおばあちゃんが…
先日のこと。
東京でひとり暮らし中の娘からLINEが来ました。
んん??
へっ?
おばあちゃんから?!
お友達申請??!!
一昨年亡くなったはずの義母から・・・
気味が悪い・・・
娘のSOSに何とか役に立ちたい父
結局その日はなにもせず、様子見で一日が終わりました。
- LINE「通報」機能とは? 実際に通報すると/されるとどうなるか、ブロックとの関係も解説 | アプリオ
https://appllio.com/line-alert-report-operation - メール・LINE・SNSのストーカー被害対策と警察を動かす方法
https://sat-sagasu.com/sutoka-meru-taisaku
結局、こういうこと
次の日、娘からまたLINEが来ました。
うってかわってすっきりな(笑)
つまり、
娘が「友だち自動追加」をONにしていて、
新しくおばあちゃんの電話番号を使いだしたどこかの誰かも、
「友だちへの追加を許可」をONにしていた、というわけだ。
そーかー、そりゃそうだ(笑)
お友達、ありがとう(ちょっと悔しい父 ^^;)
■安全にLINEを利用するために↓
③「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」はオフに
サービス利用中に、意図しない「友だち」の広がりを防ぐためには、アドレス帳に登録した人を自動的に「友だち」に追加する機能(「友だち自動追加」)、相手が自分の電話番号をアドレス帳に登録していると自動的に「友だち」に追加する機能(「友だちへの追加を許可」)をオフしておきましょう。
2020.3.7追記
「友だち自動追加:オン」がいい場合もあるそうです→後日談
亡くなったお友達は「ブロック」機能で思い出に
というわけで、娘の件はあっけなく解決しました。
「友だち自動追加」を使っているとは、思いもしなかったですね。若い人はそれが普通?まさかね。
お騒がせなやつだ(笑)
そして娘は、LINEのお友達リストにあったおばあちゃんのアカウントを「ブロック」しました。
これにて一件落着!
■安全にLINEを利用するために ↓
④亡くなったお友達は「ブロック」機能で思い出に…
LINEは一度登録された「友だち」を削除することはできません。もし、見知らぬ人物から執拗にコンタクトされるようであれば、特定の相手からの連絡を遮断する「ブロック」機能を使いましょう。ブロックしたことは相手には伝わらないため、心配は無用です。
今回の件で娘も「友だち自動追加」をオフにした… かどうかは知りませんが、
これからお葬式への出席の機会が増えていきそうな我々世代は、同様のことが起こらないように
- 「友だち自動追加」はオフ
にしておきましょう。
そしてお友達に悲しいことがあったら、「ブロック」。
思い出は端末の中に・・・
「友だち自動追加:オン」にしておくと便利なこと
あとで聞いたのですが、娘曰く、彼女のまわりは「友だち自動追加:オン」がデフォルトだそうです。理由は、飲み会とかでLINEグループを作ったときに、オンにしてあればグループ内の直接お友達じゃない人のメッセージも読めるから。直接お友達になるのは飲んでからでOKなんだそうで。ほぉ~、知りませんでした!
しかしまあ、さほど頻繁にLINEの飲み会グループができるわけでもないのであれば、プライバシー保護の点からは「オフ」をお勧めします。というか、どんだけグループ増やしてるんだうちの娘は… (*´Д`)
LINEの設定、大丈夫ですか?
以上、安全にLINEを使うための設定上の要点をまとめると、
注意ポイント
① インストール時に「アドレス帳を利用する」を選択しない
②「IDの検索を許可」をオフに
③「友だち自動追加」「友だちへの追加を許可」はオフに
④ 亡くなったお友達は「ブロック」機能で思い出に…
設定に気を付けて、LINEを便利に安全に使いましょう。
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