患者数の拡大がとまらない新型コロナウイルス。
今日は、志村けんさんが亡くなったという悲しいニュースが・・・
ますます人との接触がはばかられるようになっています。リモートワーク(在宅勤務)を命じる会社も増えていますが、
これをどう受け止めるかは定年世代の我々にとって
これから先、会社に残れるか残れないか
を左右することになるかもしれません。
新型コロナウイルスのこと
昨年末の段階ではまだ中国の問題で、「抑え込めばいい」と考えられていた新型コロナウイルス(COVID-19)ですが、今や「世界 vs ウイルス」の戦いです。
世界中がピンチ。
中国、韓国、イタリア、ヨーロッパ、アメリカ…。ダイヤモンドプリンセス、北海道、東京…。
「発症しない感染者」がウイルスを拡散して重症患者を生むという、敵が見えない怖さ。
保菌者の「抑え込み」に失敗し、今は誰もが菌を運んでいるかもしれないという前提に立った行動が求められる段階になりました。
そしてオリンピックの延期発表、外出自粛要請、もしかしたらロックダウン(都市封鎖)、非常事態宣言?
今日はまさかのあの人が…
■志村けんさんが死去、新型コロナ感染で肺炎 - 産経ニュース
全国民が驚き、涙しています。
毎日の感染者死亡者の「数字」のニュースを、一気に「身近な人の死」の感覚に引き寄せてくれました(しまいました)。まるで、身内がいなくなる感覚。
「うつしたら、大事な人が死んじゃうんだ」
今まで甘く考えていた若い人も、自分事として捉えるはず。
国民の危機感を一段引き上げてくれることでしょう。
ありがとう。RIP…
リモートワーク(在宅勤務)を活かせる人
感染拡大を防ぐため、社員を守るために、ネットとPCを使った自宅での業務を推奨する企業が増えています。
「リモートワーク」「テレワーク」「在宅勤務」、呼び方は色々ですが、家で仕事ができるなら感染の心配もないし、通勤不要だし、電話も鳴らず、リラックスして仕事ができるし、有り難いと思う人が多いのではないでしょうか。
会社にしかない資料や情報がとれないという不便はありますが、集中できる時間がまとまってとれて、普段手を付けられなかった仕事を片付けるチャンスです。
2~3日のリモートワークなら、残務の片付けに丁度いいかも?
ところが2週間、3週間となると、それだけではすみません。
そんな長いリモートワーク、普通は考えられませんが、噂されている「ロックダウン(都市閉鎖)」のような事態になったらありえないこととは言えません。
そんなときこそ、
- 業務を俯瞰できる力
- 次に何をするべきかを考える力
- そのために自ら勉強する力
- 提案できる力
が大事になります。
次のアクションを考える貴重な時間になるかもしれません。
目の前の仕事しか頭にない人、人に言われたことしかやらない人は、淘汰されていくでしょう。
普段から問題意識をもって仕事に取り組んでいるかどうかが問われることになります。
会社にいるだけの人(妖精さん)は不要
ここで問題なのは、会社に「いること」が仕事になっている人。
会社に来なくていいとなると、会社でのわずかな会話も、頼まれごともなく、何をやっているのかますます不明確になってしまいます。
会社に「いるだけ」の人が浮き彫りになって、逆に目立つことになってしまうかもしれません。
リモートワークをどう過ごしていいのか不安になってしまうとしたら、危機意識が必要です。
「会社の妖精さん」動け、会社の外に羽ばたこう!
「動けぬ『会社の妖精さん』」という新聞記事の見出しに「?」マーク。妖精さんとは?存在感が薄い定年前のおじさんを揶揄してのネーミングのようですがうまいこと言う!若手から邪魔者扱いされても、ある意味恵まれた存在。次の人生のステップに使うのも手です。
続きを見る
リモートワークのスキルは社外でも活きる
実は、リモートワークで人と差をつけるために必要な能力
- 俯瞰できる力
- 次に何をするべきかを考える力
- そのために自ら勉強する力
- 提案できる力
は、会社業務以外でも役に立ちます。
私が会社を辞めてから知り合った起業家の皆さんは、みなさんこの能力を持っています。
フリーランスで請負仕事をしている人の場合も、個々の仕事は受注内容をこなすことであっても、受注するための努力や仕事の選び方には上記の能力が必要です。
こうした意識をもって仕事に取り組むこと、能力を高めることは、会社を辞めた後もきっと役に立ちます。
頭を柔らかくして、広い視野をもって、色々なことに興味を持ちましょう。
そして、パソコン一つでどこでも仕事ができるスキルは、起業家に求められるスキルのひとつでもあります。
私のお知り合いは個人事業主が多く、ひとりで何でもこなさなければなりません。移動中も、移動先でも、仕事をこなしたり勉強したり…
新型コロナウイルスの影響で、打ち合わせやレッスンをZOOMで行うケースも増えています。
新しい仕事を探すうえでも、起業を考える上でも、リモートワークはいい練習になるでしょう。
わたしも… 頑張ってます (^-^;
自宅の居場所を見直すチャンス
通勤時間や飲みに行く時間が自宅での自由時間にかわって、自宅の用事をしたり趣味の時間が増えて喜ぶ人も多いかと思います。
2~3日ならちょっと長い週末の感覚ですが、
2週間、3週間となると、「ちょっとした定年後のシミュレーション」になりますね。
「会社がないとヒマでしょうがない!」
「自宅で邪魔にされて居場所がない!」
という人は、定年後も同じことになる可能性大です。
いい予行演習ができたと思って、今からご自身と家庭の環境改善に取り組みましょう。
お恥ずかしいですがご参考になれば…↓
【突撃インタビュー】会社を辞めると聞いたとき、妻は何を思ったか
退職を決断したら、次の悩みは家族にどう打ち明けるかですね。反応は。反対されたらどう答えたらいいか。私の場合、大きく反対されることはありませんでしたが、実際には奥さんはどう感じていたのか…?時間が経ったところで、勇気を出して聞いてみました。
続きを見る
リモートワークをバネに、自分を見つめ直そう
リモートワークをきっかけに、「会社だけが居場所」だったり、「会社にいることが仕事」だったりする人が浮き彫りになってしまうでしょう。
もしかしたら、自分がそうだったことに気がついてしまうかもしれません。
普段からの仕事に対する意識や取り組みが、こんなときに差に出ます。
こんなときにも結果が出せる人、提案ができる人が、生き残っていけるのでしょう。
そしてその能力、リモートワークのスキルは、退職後のセカンドライフにも活かすことができるはずです。
ピンチをチャンスに!
(新型コロナウイルスの感染には十分に気を付けて、毎日をお過ごしください…)