前回は久々のドラム推しでした。
その中で電子ドラムをご紹介させていただきましたが、ボリュームをゼロにしても、ヘッドホンにしても、叩けば音はします。周りの迷惑を気にしながらでは楽しくありません。
で、今回は電子ドラムの騒音対策をいくつかご紹介します。
私のオリジナル(たぶん)もありますので、ご参考になれば幸いです。
ドラムを習うと「できた!」がたくさん生まれるよ
「できた!」がある毎日を。小さな「できた!」がたくさんあるものを。の具体例として「ドラム」を全力でおススメします。「できた!」の宝庫、全身運動で老化防止にもなって、リズムに乗れば自然と笑顔に。単純でとっつきやすいのに奥が深い。是非一度ご体験を!
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電子ドラムは上達への近道
誤解が無いように先に言っておくと、電子ドラムと生ドラムは「違う楽器」と考えて頂いた方がいいです。エレキギターとアコースティックギターが違うのと同じように。
やってることは同じに見えるかもしれませんが、同じ音を表現することはできません。高いセットほど色々なことができるし、出来る人は結局どちらも上手に使えちゃいます。
でも、生ドラムを知ったうえで電子ドラムを使うのは、生ドラムの上達に効果あり!と、今は思います。
…今は^^。はい、買ったばかりの頃はどう使っていいのか、何の練習をすればいいのかわからなくて、大して使ってませんでした。もったいなかったなぁ…
それはさておき、電子ドラムは
電子ドラムがあるといいこと
- 自宅で、練習したいときに練習できる
- 手足の連動を練習できる
- タムやシンバルを叩く動きを練習できる
- 叩く場所で音が変わる
- 生ドラムの予行練習ができる
特に、スタジオに行かなくても自宅で練習できるメリットは大きいです。最後はやっぱり生ドラムですが、その前のところを電子ドラムですませておけば、スタジオでの時間を有効に使えます。
これは練習パッドだけでは難しいですね。
しかし、練習したいときに… といっても夜中にタンタカドスドスやったら近所迷惑。昼間だとしても、集合住宅では結構響いて迷惑かもしれません。
音を無くすことは不可能ですが、対策をすればある程度の軽減が可能です。
対策は3つ、「振動対策」「打音対策」「ご近所対策」です。
今回は、特に大事な「振動対策」について。
バスドラムの振動対策は不可欠
スティックでパッドを叩く音もうるさいですが、
一番響くのはキックペダルを踏むときの音、というか振動です。
足の力はなかなかのもので、床に置くものでもあるので振動が直に床に伝わります。なにも対策しないと、小さい子供がジャンプしているぐらい?の振動だと思っていただければ。
前回ご紹介したTD-1も、全く振動がしないというわけではないようです。
DFS(ディスクふにゃふにゃシステム)
電子ドラムの振動対策で有名なのが、「DFS(ディスクふにゃふにゃシステム)」。
10年ぐらい前は「TFS(タイヤふにゃふにゃシステム)」と言われていて、子供用自転車のタイヤチューブを使っていました。初めてこれを目にしたとき、「これだ~っ!!!」とタイヤチューブを探しにホームセンターに走ったものです。
電子ドラム購入と同時に試してみて、床への振動がかなり軽減されるのを確認しました。
※我が家は現在KSKSに移行しています。
KSKS?何それ?…のちほど(^-^;
今は「ふにゃふにゃ」部分としてタイヤチューブではなく、フィットネス用のバランスディスクが使われるのが主流になっているようです。
ふにゃふにゃシステムについては、先達の説明がたくさんあるのでそちらをご紹介します。
たとえば、みっきーさんのこれ。作り方はもちろんのこと、効果のほども音と動画でわかりやすく見せてくれています。グレイト!
ブログはこちら。
どうです?確かに効果ありますよね。
こんな例も。
比較的静かなTD-1でも、ふにゃふにゃシステムは有効らしい。
他にも紹介サイトは色々ありますが基本は、
「(クッションマット)+ バランスディスク + 板」で台を作って、その上に電子ドラムを置く、
という形です。空気で振動を吸収する、非常に合理的な方法ですね。
ふにゃふにゃシステム、現在のところ電子ドラム振動対策の王道です。
KSKS(重ねて振動吸収システム)
「KSKS(重ねて振動吸収システム)」…造語です。いま作りました(汗)。 DFS(TFS)もやってみたのですが、自分的にはこちらの方がよかったのでご紹介します。
DFS(TFS)をやめてKSKSにした理由は、
KSKSにした理由
- 振動対策としてはどちらも変わらない感じ
- DFS(TFS)の、叩いている時の揺れが嫌だった
の二点です。
個人的には特に揺れが気持ち悪かったんですね。揺れ具合については上記みっきーさんの動画でご確認ください。
じゃあ「KSKS」ってどうやって作るの?ですが、要するに
「振動を吸収しそうなものを手当たり次第に重ねて重ねて 床への振動を防いじゃいましょう!」
という単純なものです。超普通^^;
でも2階で叩いて1階で聴いた感じでは、
- 音や振動はDFS(TFS)とほとんど変わらないレベル。
- それでいて電子ドラムセットがグラグラ揺れないし、
- 揺れない方が叩いていて圧倒的に気分がいい!
・・・ということで、うちの「KSKS」をご紹介します。
台座部分断面図
横から見ると、こんな感じ。
ライト当てたらほこりが写っちゃってますがご勘弁ください。
上から、
コルクタイルカーペット
/合板(厚さ15mm)
/洗濯機用防振ブロック
/防振ゴム(厚さ8mm)
/バスマット
/バスマット
の6層構造になっています。
合板は1800mm x 900mm、家を建てる時に大工さんにもらったもので、これがドラム台のサイズです。防振ゴムも同じ頂きもので、防音に効くかもと私の部屋周りに使ってくれたゴムの残り。残念ながら部屋の方はほとんど防音にはならなかったな、…木造だし。
バスマットは2枚重ねを横に2枚、合計4枚使っています。
洗濯機用の防振ブロックは、100円ショップで見つけて買い込んだもの。合板の下に、16個ぐらい使っているでしょうか。防振と名のつくものは何でも使いたくなって(笑)
防振ブロック、洗濯機用。たぶん発泡スチロール。
キックペダル、バスドラムパッド
キックペダルと台の間にも、衝撃吸収材を重ねています。
バスドラムパッドと台の間も同様です。
足で踏んで一番振動を発生するところなので、ここがとても大事。
タイルカーペットの上で断面が黄色く見えているのは、市販の防振ゴムマット(厚さ5mm)。「ドラムの下に敷くことによってあなたはその効果に驚くでしょう」みたいな怪しげなうたい文句に半信半疑で買ってみたけど、やっぱり5mmのマット1枚じゃ無理でした。せめてここで頑張ってもらいましょう。
その上に、東急ハンズで買った衝撃吸収材(厚さ12mm)。これを、キックペダルとキックパッドの下全体と、それぞれのポイントに2層で敷いています。これが結構効いているような気がします。
商品名を忘れてしまいましたが、見た目からたぶんこれではないかと。
衝撃吸収材(クッションマット) ゼドランコンフォートキング 【30角】 防災適合品
写真に紐が見えていますが、演奏中にペダルが前方に動くのを防ぐためのものです。
ペダルは台と直接接触させたくない(振動を伝えたくない)ので、ズレ防止としてはいい方法じゃないかな。
ハイハットスタンド
ハイハットスタンドのペダル下にも、衝撃吸収材。
見えにくいですが、ここは折り曲げて敷いてあって実質2層化しています。そしてこちらも紐でズレ防止。
ラック
電子ドラムのラックの足部分にも、キックペダルの下に敷いてあるのと同じ衝撃吸収材を敷いてあります。
ラックのフレームから台に伝わる振動を吸収する役割です。
振動はかなり防げます、KSKS
というわけで、ただただ振動を吸収してくれそうなものを重ねてみた、我が家の電子ドラム振動吸収システム「KSKS」をご紹介しました。
前述のとおり、体感では「TFS」と変わらない効果が得られています。
測定していないので厳密な比較はできませんが、前述のみっきーさんの動画と同じぐらいの感じ。奥さんの感想では、下の部屋でテレビを見ていても気にならないレベル、「やってるなー」と思うレベルだそうです。
さすがに夜中は気が引けますが、家族が起きている時間ならなんとか許してもらえるレベルになりました。
そして、次の問題は「打音」です。
振動がある程度おさえられても、例えば部屋の中で雑誌やティッシュBOXをスティックで叩けば、それなりの音がしますよね。もしそれが夜中なら迷惑なレベルです。窓を開けていたらご近所から何やってんだの世界かも。
メッシュパッドやシリコンパッドはそこそこ静かですが、ゴムパッドは結構な音がします。練習パッドを叩くのと同じぐらい… と言ったら同じゴムだもん当たり前だと突っ込まれそうですがその通り (^^ゞ
打音軽減に関しても、ちょっと工夫を加えました。
それに関しては次回、工作解説つきでご紹介します。
手足から指先までの軽い運動になって、脳トレにもなって、小さなストレスと自己満足感が得られて、リズム感が鍛えられるドラム、自宅にあると色々楽しいですよ。
ドラムがある生活を楽しむ人が、少しでも増えますように…
電子ドラムの騒音対策2~パッドの打音対策
電子ドラムの騒音対策、前回「振動対策」に続いて「打音対策」を。予算100円でゴムパッドの打音を小さくして、見た目もカッコ良くなる、超簡単な工作です。練習のストレスを減らして、電子ドラムの練習をもっと身近にできるかも!
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P.S. 起業の先輩であり友人でもある写心家のN氏が先日亡くなりました。患っていた癌に、とうとう負けてしまいました。一時回復したと聞いていたので、突然の訃報に言葉を無くしました。病気を知りながら、大会社を辞めて好きな写真の道で生きていこうと決めて、実際に活躍されていました。生前「やりたいことをやって笑って死にたい」と話していました。全く同意です。最後は笑顔だったであろうことを思いつつ… R.I.P.