なかなか収束の気配を見せないコロナ禍ですが、皆様ご無事でしょうか。
2020年8月に入り、新型コロナウイルス関連の倒産件数が400を超えたと報じられています。
コロナも怖いですが、仕事がなくなるのもそれ以上に怖い。
今は主に飲食店や観光関連が大変な状態ですが、やがて大企業でも業績の悪化を受けてリストラが実施されることが予想されます。
もしそうなったら…
真っ先に切られるのは、残念ながら50歳以上の中高年社員でしょう。
コロナという「ふるい」
と思っていたら、ドキッとするこんな記事が。
●コロナで「食える人」「食えない人」4つの分岐点 (東洋経済オンライン 7/30)
コロナ禍によって、日本企業を覆っていた「不要な出社・業務・会議・出張」のみならず、いざ会社が動き始めたときに「本当に必要な人は誰」で「不要な人は誰」なのかが顕在化している
この記事では、「食える人(生き残れる人)」とそうでない人の違いとして、
4つの分岐点
- 特別な付加価値を「生み出せる人」と「生み出せない人」
- 「新たなレールを敷く人」と「誰かが敷いたレールの上を走る人」
- 「自己主張できる人」と「指示待ちの受け身な人」
- 「腕一本で生きていく気概のある人」と「会社にしがみつく人」
の4つをあげています。
いや確かに、ごもっとも。
でもこれ、どちらかというと「会社じゃなくてもやっていける人」かも。敷いたレールの上で間違いのない仕事をしてくれる人も会社には必要なわけで。
但し、その中で付加価値を生み出したり、プロの仕事をすることは大事です。
変化について行けない人は切り捨てられるかもしれない。
いざとなったら会社を捨てる気概も必要です。
コロナ休業明けに思うこと ~ 戻らない、変わろう
自粛期間が終わり、リモートワークからオフィスワークに戻ってやれやれ…?しかし世界は大きく変わり、会社も変化を余儀なくされます。働く側も変化に対応しないと「要らない人」になってしまうかも。変化を嫌わず恐れず、対応しましょう。まずは自分に小さな変化を。
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真っ先に切られる「働かないオジサン」
昨年、会社が黒字のうちに人員構成にメスを入れる「黒字リストラ」の動きがありました。
働かない「妖精さん」を追いつめる、時代の圧力
働かないおじさん問題。「会社の妖精」という使いやすいワードで、定年前世代を見る目が一層厳しくなっているのを感じます。関連する記事もしばしば目にするようになりました。…ということで、久しぶりにこの問題をとりあげてみました。あなたの会社ではどうですか?
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そして今年のコロナ禍。体質改善待ったなしの企業も多いことでしょう。
リストラ計画が発表されたら、ターゲットはほぼ間違いなく50代。面談、面談、… 前職で何度か見た光景が、また繰り返されることになることが想像されます。ん~…
しかし!
「残りたいという意思を明確にしておけば、執拗な説得は違法であると明確になった」
2020年3月の横浜地裁の判決を知っておいて損はないと思います。
黒字リストラの動きに待った?日立への横浜地裁判決の意味
2020年3月24日、50代男性に「執拗な退職勧奨」を行ったとして横浜地裁が日立に慰謝料20万円の支払いを命じました。画期的な判決です。残りたいという意思を明確にしておけば、執拗な説得は違法になります。会社の一方的なオジサン減らしに待ったをかけるか?
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「まじめに出社」は通用しない
2020年4月~5月の緊急事態宣言。
今までどれだけ笛を吹いても定着しなかった「テレワーク」が、コロナきっかけで強制的に試行され、「リモートワーク」という言葉で定着するまでになって、
「なんだ、会社に行かなくても仕事はできるんだ」
ということに世の中全体が気がついてしまいました。
「会社にいること」でお給料をもらっていた人は、少なからず焦りを感じたのではないでしょうか。
最低限のマナーだった「まじめに出社」は、何の価値も産まなくなってしまいました。
そして「リモートワーク」では、「顔出し」しているだけでは「壁紙以下」の存在で、何らかの貢献、提案、成果がなければ存在そのものがない、意外とシビアな世界が待っています。
「家でのんびりできてラッキー」だけではないことに、もうみんな気がついています。
じゃあ、どうすれば…
リモートを逆手に取る
ピンチはチャンス!
自宅仕事は人に見られることも無く、こそこそ何かをすることもできます。
この機会に、考えていたアイデアをまとめてみてはいかがでしょう。
アイデアなんてない? でしたら今までの通勤時間を「考える時間」に充ててみたら如何でしょう。
毎週ひとつアイデアを出すことを自らのノルマにするのはどうでしょう。
「考える」ことを習慣化するチャンスです。
そして若い人にはかなわなくても、同年代で一番リモートに馴染んで使いこなしてしまえば、一目置かれるかも。
考えたアイデアやチームの課題に対する提案を、タイミングを見て投げかけたり、リモートでプレゼンしたり、
「あの人なんだかリモートで生き生きしてるなあ」
と思わせることができたらしめたもの。
自分のレールで自己主張できるおじさんになりました。
「会社の妖精」として、開き直る
「そんなの今からできるかい!」
…という方には、今の自分を全面的に肯定してしまう方法もあります。
例えば開き直って、自らを「反面教師」として売り出すというのはどうでしょう。
「プロの妖精」
という肩書きで、「会社の妖精」を極めた人として売り出してみる。
企業向けに、「妖精の見分け方」「妖精の扱い方」「妖精を活用するには」「妖精を上手にやめさせる方法」などを手ほどきして、
逆に妖精を目指す人向けには、「妖精として生きる方法」「妖精のあり方」「会社にも同僚にも迷惑にならない妖精とは」「妖精はどこに飛び立つべきか」などをレクチャーする。
・・・書いていて笑っちゃいますが、これはこれで実体験と信念がともなっていれば注目を浴びそうですね。(やりたいかどうかは別として)
上記は一例ですが、自分が生きる道、自分を生かす道を、会社の外に考える。
華やかな肩書きより、どん底の情けないストーリーの方が、共感を呼びます。
きっと何か面白い、あなただけの価値があるはずです。
遅すぎることはない、行動を起こそう
会社で逆転するか、会社を出て逆転するか。
どちらにしても、「会社に行くだけの人生」「会社のための人生」から外れてみませんか?
どういう自分になるか。
しんどいけど、考えるべきタイミングかもしれません。
でも、考えると言っても何をすればいいのか・・・
まずは、今まで生きてきた人生を振り返って文章にする「自分棚卸し」をするのがおススメです。自分史づくりと言ってもいいですね。今までの自分を振り返って、反省して、認めてあげる作業です。
今までの自分があって、これからの自分があります。
まずはそこからスタートして、自己肯定感を手に入れましょう。
あなたの人生は、素晴らしい!
ここまで来たら、会社の中で勝った負けたの話はどうでもよくなってくるはず。
堂々と、自分の人生を歩き出しましょう。そのために会社を使うのが正しい戦い方です。
但し、自分一人の殻に閉じこもっていてはだめです。
会社の組織や肩書を使えなくなったら、自分一人で立つ力と同時に、周りに頼る力、頼れる仲間をみつける力が、必要になります。そして人に伝える力、人と関わる力。
今こそ、発信力と共感力、コミュニケーション力を発揮しましょう。
自分の枠を決めず、周りに流されずに、踏ん張って、進みましょう。
・・・と、まだ何の結果も出せていない私からの応援メッセージでした。
でもね、楽しい方向に進んでいる感覚はあるんです。
人生、最後は笑って終わろうよ。^^