認知症予防・脳トレに楽器演奏を！ 最新の研究結果より

脳の健康のためにも「歌ったり楽器を演奏したり」が、いいらしい。

･･･ってことが、また新たな研究でわかったそうな。

いやー、嬉しいですねぇ、喜んで！^^

楽器を「演奏する」ことのメリット

2014年７月のTED-Edでのアニタ・コリンズ氏の講演から、以前こんな記事を書きました。

• 脳にも健康にも効果抜群！楽器演奏のススメ　2019-02-07

「楽器を演奏している時に脳で何が起こっているのか」の研究によると、楽器演奏中に脳の中では「花火大会」が起こっているそうです。

これだけ聞くと何のコッチャですが、つまり脳が「全身運動」をしている時のような動きをみせるのです。

これは楽器演奏に特有のもので、脳の機能向上に役立つと！

楽器演奏では、スポーツや絵画など他の活動では得られない、脳内の複数のエリアへの刺激が観察され、実際に被験者の機能が向上したのだそうです。

音楽をただ「聴く」のと、実際に「演奏する」ことの大きな違いは、演奏には右脳と左脳両方でコントロールされる「緻密な運動能力」が求められるということです。

そして感情の処理や記憶機能の向上も期待できると。

･･･これはもういいことしかない！ですね。

• 楽器を弾くとき、脳で何が起こっているのか？ 「演奏する」ことの驚くべきメリット – Nazology

（字幕をONにしてご覧ください）

2021年の研究結果より

楽器演奏が脳の機能向上にいいのなら、認知症の予防にもいいはず！

･･･と誰もが期待するところですが、最新の研究でそれが裏付けられました！

ピッツバーグ大学のJennie Dorris氏（リハビリテーション科学者）らの研究によると、「歌ったり、楽器を演奏することは、脳を認知症から守るのに役立つ」そうです。

音楽は、アルツハイマー病の初期段階や軽度の認知障害を持つ患者の脳を活性化させ、音楽療法は、患者の生活の質や気分を向上させる効果もあると言っています。

楽器演奏は脳を認知症から守る

薬にも期待したいですが

つい先日、認知症（アルツハイマー病）治療の新薬が米国で承認されたことが大きなニュースになりました。

これは凄いことですが、うまく効いたとしても薬代は年間600万円を超えるという話もあり、まだ一般治療手段となるには時間がかかりそうです。

日常生活の中で「脳の健康を維持していく何か」を続けないと、筋肉と同じように脳も衰えていきます。

薬が身近なものになるまでは、自助努力が必要です。

歌ったり楽器を演奏することの効用

上記の新しい研究では、

• 聖歌隊で歌ったり、ドラムサークルで演奏したりするような音楽への参加は、安全で魅力的な活動
• 認知機能の低下に直面している高齢者にとって重要な時期に、音楽は認知機能をサポートすることができる

と述べています。

「ドラムサークル」と楽器名をだしてくれているのが、個人的にはうれしい ^^

結論。

「音楽は、生活の質と気分をサポートすることが期待されています」

「音楽は、高齢者の認知機能という重要な結果にポジティブな影響を与えます」

ライフスタイルを変えてみよう

ライフスタイルを変えることで症状を改善できる

研究では、30分から2時間の音楽療法を、週に1回から5回のペースで行いました。

これを認知症や軽度認知障害の患者さん約500人におこなったところ、参加しなかった高齢者と比較して認知機能スコアが統計的に有意に異なる、という結果が得られたそうです。

「今回の調査結果は、趣味を始めるなどライフスタイルを変えることで症状を改善できるということを裏付けています」

つまり、生活の中に楽器演奏の時間をとりいれることで、認知症の症状が改善できるらしい･･･

とは言っても、認知症になってから楽器を始めても「楽しい」と感じられるかどうかは不安です。

どうせなら楽器演奏そのものを楽しみたいですね。

「楽しい」が、最強。

音楽好きなら、楽器演奏を趣味の一つに

音楽はお好きですか？

プロを目指さなくても、楽しむための音楽なら今からでもできるはず。

健康な老後のためにも、趣味の一つに音楽を加えることは素晴らしい効果をもたらしてくれます。

リズム楽器なら、難しいこと抜きで音を出せます。

音楽が好きで、体を動かすのも好きなら、両手両足の統合運動にもなるドラムはきっと楽しいですよ！

よかったらご一緒に。。。^^