だいぶ前のことで恐縮ですが、朝のNHK あさイチで、
「“女の友情”の悩み どうすればいい?」という特集をやってました。
「女の友情」かぁ、女子高生的な何かとか、ママ友の難しさとか…?とか思いながら横目で見ていたら、男性(特に会社を離れた男性)にも参考になる話が満載でした。
やられたぜ(笑)
「友情」の扱い方と同時に、「女性ならではの感じ方」ってのを知っておくと、夫婦のコミュニケーション改善にも役立つかもしれません。
ということでちょっとまとめてみよう。
女性の方には「あったりまえじゃん!」かもしれませんが、お付き合いください。
もし外してたらごめんなさい、ご指摘ください(汗)
「“女の友情”の悩み」を知ってみる
朝食のあと、NHKの朝ドラの流れで「あさイチ」という情報番組を見ています。
この時間帯はテレビを見ながら、ストレッチと軽い整体ともっと軽い筋トレを習慣にしていて、ちょっとした健康維持の自己満足タイムです。
「ちょっとは体動かしたよね」ってね。
最初は自分でも面倒くさくて「やれやれ…」という感じでしたが、最近は朝ドラが始まると自然と床にヨガマットを広げるようになりました。
当初「何始めるんだ?」という目でただ若干体が傾いているだけの志村けん的オヤジの柔軟体操を見ていた家族も、今は空気のように見逃してくれています。(^^ゞ
そんなある日の「あさイチ」で始まったのが、「“女の友情”の悩み どうすればいい?」という特集でした。
■ “女の友情”の悩み どうすればいい?|NHKあさイチ
残念ながら既にアーカイブは削除されています。以下、私のメモでお伝えします…
女の友情が「ある」という人は、
「何を言ってもわかってくれる」
「共感してくれる」と語っていました。
一方、女の友情は「ハムより薄い」とも。
女性には「共感」が大事
話を聞いてくれる人は有り難いですね。
最近読んだ黒川伊保子さんの本にもありましたが、女性は「共感」を求める生き物なんだそうです。
そこに「意見」や「反論」「結論」は不要。とりあえず聞くこと。
でも黙って耳を傾けていることを「何を言ってもわかってくれる」と思われると、男性としては心外かもなー、女性はそれが自然にできるんだろうなー、と思います。
しかし男性にも大事、「まず聞く」「共感する」。
う~ん、難しい… 修行ですな。
もうひとつ言うと、女性同士の会話には「共感圧力」があるように感じます。
これは私の体験ですが、ある女性ばかりの会合の末席に座っていたとき、会合が始まる前の女性の皆さん(ほぼ初対面同志)の会話を聞いていてあっけにとられたことがあります。
◇ 聞いていなくてもとりあえず頷く(!)
◇ 同意しておいて全く違う話を始める(!)
◇ かみ合わなくても会話が進む(!)
◇ 結論がなくてもイイ感じで終わる(!)
おぉ~、なんかすげぇ…
あえて「共感圧力」と言いましたが、男性もこの「圧力」を感じることが大事かな、と思います。
大事なのは最後の、「イイ感じで終わる」というところ。そのグループの連帯を確認する、のかな。
実はこれ、会社という男社会から離れた定年後の生活、これから長く続く「肩書きの無い社会」で人とお付き合いしていく上でも、大事なことなんじゃないかと思います。
- まずは共感、グループを尊重する
- 徐々に存在を、意見を出していく
- 全体でイイ感じになっていく
ところで私の場合。
奥さんから話を振られた場合には、とりあえず聞くように努力しています。が、
聞くだけでいいのか、意見を求められているのか、時々わからないときがあります。
抑え目にしても、どうしても意見を言っちゃうときがあります。
なかなかイイ感じで終われない。
修行は続きます…
くだらない無駄話ができる男になりたい。「ヨーコさんの“言葉”」より
NHKの5分間番組「ヨーコさんの"言葉"」より。「定年になった男が 女にうとましがられるのは、言葉を失うからである。」仕事に関する言葉を失ったら、男はどうしたらいいのでしょう。少し女性を見習った方がいいかもしれません。
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女の友情は「ハムより薄い」?
さて、「ハムより薄い」の意味するところは・・・
番組中では、環境が変わると終わってしまう「友情」が紹介されていました。
- 結婚や出産を機に離れてしまう
- 同じ立場、境遇にいないと話があわない、環境がわからない、疎遠になる
「同じ境遇で親友だと思っていたけれど、言いづらいことは言えずに表面上の付き合いをしていて、結局疎遠になってしまった」という例では、一方が不妊治療、もう一方が妊娠したというケースが紹介されていました。
確かにこれは、言いづらいですね…
「同じ境遇」に関しては、
- 結婚→出産の生き方モデルに当てはまらない生き方をしている女性は、特に敏感
- 日本では特に、違う境遇に共感しづらい(他との違いを認めづらい国)
ということが言えるそうです。
しかし、
- どうやっても相手の取り方次第
- 傷つくときは傷つく
わけで、
友情を継続させたいならば、
- 伝える努力をすること
- もどかしい気持ちも含めて伝えること
- 本当の親友なら、放っておく時間、自由にしてあげる時間を与えてあげると考える
- いつかまたつながる時がくる
ということを提言していました。
生物学的にも、女性は同じ価値観を共有して集団で身を守ってきたので、「そうじゃない」人とは疎遠になっていく傾向にあるそうです。ましてや日本人だし。
でもこれ、男性でも同じなんじゃないかな。
違う境遇や価値観を理解しようという姿勢は、男女問わず必要ですよね。
同時に、理解してもらう側からの発信をやめないことも大事ではないかと思います。
人生の大先輩に聞く、友情の秘訣
番組中、東京・巣鴨で、
60代以上の女性たちに「友情の秘けつ」についてインタビューしたところ、
- 悪口を言わない、羨ましがらない(ご近所友達10年)
- こまめな連絡とメール、自分から発信(元同僚 友達歴15年)
- 嫌なことを言われても辛辣な批判も、前向きに受け止める(カラオケ友達 30年)
- 威張らない 相手が喋っているときは聞く(幼なじみ 80年)
その他含めてまとめると、
- 遠慮しない
- 頑張らない
- 悪口を言わない
- 羨ましがらない
- こまめな連絡
- 辛口のアドバイスも前向きに受け止める
- 威張らない
- 相手の話を聞く
というのが長く続くコツのようです。
テレビを見ている方からは、
- 出産で別れる
- 結婚式に誰を呼ぶかで悩む
- 一緒にいることだけが友達ではない
- 信頼関係が大事
- 環境とともに関わり方が変わるもの
というご意見が寄せられていました。
男性も女性も、距離の取り方、関係の続け方って難しいですね。
でも、友情は一方的なものではない、お互いの努力が大事だということは共通することだと思います。
相手を知って、いい関係を続けよう
「女は、共感のために会話を紡ぐ。共感が目的なのだ。」
(黒川伊保子著 成熟脳: 脳の本番は56歳から始まる (新潮文庫)より)
脳レベルで女性には「共感」が必要なようです。
番組から学んだことをまとめます。
- 女性には共感を示すことが大事
- 長く友情を続けたいなら、話す内容や聞き方、こまめな発信やたまには辛口のアドバイスなど、共感だけでない努力が必要
- 努力は男女問わず必要
番組タイトルは「“女の友情”の悩み」でしたが、男性の目から見ても参考になる回でした。
おまけ ・・・女性の「共感」ソング
同じころ、関ジャニがやっている深夜番組「関ジャム 完全燃SHOW」という音楽番組で、女性が共感する曲特集をやっていました。
ここでも男性と女性の感じ方の違いがはっきり出ていて面白かったです。
- 女性が共感するのは「これ私だ!」と思う曲
- 女性は主人公になりたがる
- 男性はあまり「これ私だ」とは思わない
なるほどねぇ~・・・
⇒ 女性が選ぶ究極の共感ソング15選・動画付【関ジャム完全燃SHOW】