「ボケてんじゃないよ!まったくぅ~」
…と笑えるうちはいいんですが、だんだんそれが洒落にならなくなっていくのが我々の年代。
本当にぼけてしまうと、自分のこともそれ以外のこともわからなくなってしまいます。
誰しも最後まで自分のままでいたいもの。
健康な脳の状態を少しでも長く保つために、脳にも日常的に運動をさせる必要があります。
脳を活性化させる要素には「知的好奇心」「運動」「コミュニケーション」があるそうです。
この中で特に大事なのは「知的好奇心」を持ち続けることです。
映画「ぼけますからよろしくお願いします」その後・・・
この先何年生きられるかわかりませんが、衰えていく自分と上手につきあって、家族を大事にして、夫婦で支えあって、いい歳を重ねていきたいものです。
いきなり何のこっちゃでございますが、
2020年9月20日フジTV系「Mr.サンデー」の、2018年の映画「ぼけますからよろしくお願いします」のその後を追ったドキュメンタリーに、じんわり感動してしまって。
映画を観た時の感想は、こちら↓
映画「ぼけますから、よろしくお願いします」を観てきました
認知症を抱える両親を追ったドキュメンタリー映画「ぼけますから、よろしくお願いします」を観てきました。老々介護の日常のリアルな記録ですが、ふとした瞬間のユーモアに救われます。底に流れる深い愛情に涙します。やがてくる問題を身近に感じることができて、家族の絆に感動する、良作でした。
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ご両親の「ぼけても支えあう暮らし」が、壮絶でありながらいとおしく感じられました。
今回の放送は、その後のご夫婦の様子、監督のお母様が亡くなるまでの日々を追ったもの。
腰が曲がった小さい体ですべてを背負う覚悟の、それでいて笑顔を忘れないお父さん(99歳)が素敵でした。
会話はできなくても手を握って気持ちを通わせる、最後までお互いを思う姿が涙を誘いました。
「感謝しとるで ありがとね」
「わしもええ女房をもろうたと思うとります」
と、ベッドのお母さんに語りかけるお父さんの姿に、泣けた。一昨年末に亡くなった私のお義母さんの最期とも重なって…
このご夫婦は、認知症で夫婦のきずながより深くなったように思えます。
ぼけても人生が終わるわけではない、支えてくれる人がいる、悲しんでくれる人がいる、と思えるのは救いですね。ありがとうございます。
うちはどっちが先に、ぼけるかな…
●Facebook ページ 映画「ぼけますから、よろしくお願いします。」
●映画は Amazon Prime でも観られます(執筆時)
●認知症からの贈り物 信友直子 (中国新聞デジタル)
娘さんであり監督の信友直子さんのエッセイ。変わっていく母親の記録。
無料登録で月に10本まで読めます。
認知症は、誰でもなりうる
しかし、できることなら最期までしっかりした頭で、人生を楽しみたいもの。
周りに迷惑をかけることなく、過ごしたいですね。
映画で垣間見ることのできたお母さんの元気なころの姿は、いつも朗らかで活発で、書道では全国で特選をとるような趣味人でもありました。
「この人は絶対ぼけないだろうな」と思えるような楽しそうな人にも、ぼけはやってくるんですね。
ご本人もさぞ、哀しかった、悔しかったことでしょう。
怖いです、痴呆症。
自分が将来ぼけるかどうかは誰にもわかりません。私も。
「ぼけ」という言葉に対して真っ向勝負を挑んでいるようなタイトルの映画、「ぼけますから、よろしくお願いします」。そしてその後のドキュメンタリー。
「ぼけても人生終わりではない」と思いましたし、なったとしても身近な人たちとのいい関係があれば意味のある時間が送れるんだ、とも思えました。
でもできればやっぱり、最後はしっかりした頭で「あー楽しかった」と言わせてほしいんだなぁ…
脳の萎縮を抑えるためには
残念ながら、痴呆症の特効薬はまだ見つかっていません。
では何をしても無駄か?というとそういうわけではなく、「認知症の前段階でおこる「脳の萎縮」をおさえるにはどうしたらよいか」が研究されています。
脳の萎縮は加齢とともに進みますが、
✖喫煙、✖飲酒、✖肥満、✖動脈硬化、などが促進要因となります。
では脳の萎縮の抑制要因はというと、
〇 1日30分程度の有酸素運動
〇 社会とのかかわり
〇 他人とのコミュニケーション
さらに、
◎ 知的好奇心が旺盛なこと
が、効果があります。
知的好奇心が効く
- 知的好奇心が湧く行動に対してはモチベーションも上がり、記憶の定着がよくなる
- 記憶の定着がよくなれば神経細胞の脱落が起こりにくくなり、萎縮が抑えられる
ということだそうです。
(日経BIZ 2020.9.5 シニアBIZ「知的好奇心が脳の萎縮を抑制」より)
では前述の映画のお母さんの知的好奇心は旺盛ではなかったのかというと、・・・決してそんなことはないでしょう。
しかし、もし何の趣味もなく毎日を過ごしていたら、もっと早く症状が現れていたのかもしれません。
知的好奇心のアンテナを高くあげよう
脳の状態を健康に保つためには「知的好奇心」がとても大切!
ということをわかりやすく教えてくれる本が、これ。
「好きなこと」で、脳はよみがえる~無理なくできる“生涯健康脳"のつくり方
この本では、脳を活性化させる要素は
- 知的好奇心
- 運動
- コミュニケーション
の3つであり、この3要素が脳を活性化させ、認知症を予防し、生涯健康な脳を作ると説いています。
中でも大事なのが「知的好奇心」です。
知的好奇心がなければ、運動をしよう、上達しようという気にもならず、人に対する好奇心も湧かず、コミュニケーションの頻度も減ってしまいます。
「あれやってみたい」
「あんなことができたらいいな」
という趣味や習い事をもつことが、脳の活性化に効くというのです。
知的好奇心のアンテナを高くあげて、楽しそうなこと、楽しそうな場所を探しましょう。
楽しいことをやって、それが健康な脳を保つのに役に立つのですから、これはもう何かやらないと人生もったいない!
定年で動きを止めない!
Yahooの悩み相談でよくみかけるのが、
「定年退職して自由になったが毎日何をしていいのかわからない」
という悩みです。
本来は定年になる前にそのことを想定して、定年後の生活のワクワクを準備しておくべきですが、定年になってからでも遅くはありません。
今まで会社にかけていたエネルギーを、自分のワクワク探しに使いませんか?
定年で一旦動きを止めてしまうと、それが新しい日常として定着してしまいます。
得意のミッションとスケジュールを今度は自分のために立てて、ひとつでもふたつでもいくつでも、新しい生活にワクワクを加えていきましょう。
定年後の過ごし方 ~ 早めの準備と、比べない生き方を
定年退職は大きな生活の変化をもたらします。どう過ごしていいのかわからない方、定年前から不安な方もいらっしゃるようです。そこで、定年退職をむかえるまでにしておくべき準備と、定年退職後の過ごし方のヒント、心の在り方について、私の体験を交えてお話しします。
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予告:「音楽的好奇心」のお手伝いします♪
もし音楽に興味があるなら、楽器演奏を趣味にすることをおススメします。
神経科学者の研究によると、楽器演奏中に脳の中では「花火大会」のような、脳が「全身運動」をしている時のような動きをみせるそうです。
これは楽器演奏に特有のもので、脳の機能向上に役立つと!
脳にも健康にも効果抜群!楽器演奏のススメ
「やってみたい」趣味として多くの人があげるのが楽器演奏ですが、なんと楽器演奏は脳の機能向上にいいという研究結果が!ボケ防止になって、成長が実感できて、仲間もできる。今は未経験者向けのスクールもたくさんあります。楽器演奏を趣味に加えてみませんか?
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私はたまたま、ドラムをたしなんでいます。
最近基礎を勉強しなおして、ますますその奥深さにはまっているところです。先は長いです。
で、ふと気がついたのですが、
- ドラムには楽器演奏だけでなく運動の要素もあって、
- 脳トレにもエクササイズにもなって、
- これから老年期に入っていく我々世代にぴったりの楽器じゃないかと!
う~~ん、これみんなに教えてあげたい。
一緒に楽しみたい。
できればドラムの楽しさを知って欲しい。
というわけで、軽い体操気分で参加できる「オンラインドラム体験セッション」を企画検討中です。
名前だけ決めていて、
「ドラムできるかな Online」
ちょっと楽しくなってきた。
お会い出来たら、嬉しいです。(^.^)