GW帰省中、物置部屋と化している二階奥の部屋にある本棚を見て、笑っちゃいました。
父が遺した本がどっさりあるんですがその一部に、
いうなれば「老後の生き方」ジャンルの本が固まっていて。
親子で似たような本読んでるなぁ、と…
本を読んだからと言って健康になるわけじゃないし100歳まで生きられなかったけど、
父は父なりにいい人生を送れるようチャレンジしていたんだな、と感じました。
実家の片付けが大変な件
毎週又は隔週で実家の静岡に帰って、母のご機嫌伺をしております。
加えて、今年の夏から実家の取り壊しと建て替えを予定しているので、片付けも始まっています。
実家もすでに築47年。
母の一人暮らしには広く、父の死をきっかけに、母の住居 兼 弟の事務所に建て替えることになりました。
50年近く住んでいると、ご想像の通りモノが多くてまぁ大変です。
今回の帰省でも、物置部屋の整理や、リビングのテーブルを処分したり、新たに発掘された私の持ち物を運び出したり。
終わるのかな、これ。
部屋の奥の隅から、30年以上見つからなかった私の大学時代のアルバムが出てきたときには笑っちゃいました。
こんなところに片付けられていたか…。
もう忘れていたんですけどね。忘れたい過去もあるんですけどね。
30年以上たつと、それも通り越して懐かしいや(笑)
父の本がこっちを見てる
二階の物置部屋で片付けをしている時、ふと本棚に目が行きました。
古い本がぎっしりの一角で、なんだなんだ、こんな本がひと固まりになってる…
明らかにひとつのジャンルですね、これ(笑)
この棚は父がまだ元気だったころからここにあったから、本人が置いたんですかね。
まるで、読んでみろと言ってるような(笑)
全て1970年代~1980年代の本です。
ひとつだけ、「百歳めざして」(杉山金太郎 著、ダイヤモンド社)という本だけは、昭和41年(1966年)発行の本でした。
昭和41年って、父37歳。
本を買ったのがいつなのかはわかりませんが、
いつから百歳目指してたんだ、父。
本棚に人柄や生き方が見える
促されるように本棚を見ると、父がどんなことを考えていたのかうっすら見えてきます。
時代小説、戦争小説、エッセイ、旅行本、歌本、お稽古本、健康本、…そしてこれらの「老後の生き方本」。
題名だけ見ても面白いですね。
「何でもやってやろう」なんて、まさに父ですな。
例えば、遺品整理で出てきた楽器関連だけでこれ。
アコギにエレキに三線、キーボード、あと尺八とシェイカーも習っていたらしい。
昔あったドラムは処分しました。
何を目指していたんだ、父。
楽器だけじゃない、蕎麦やうどんを打ってみたり、手品に手を出してみたり、大道芸じゃないけどジャグリング(お手玉とも言う)やってたり。
変わったところでは吹き矢も習っていたそうな(吹き矢の競技ってのがあるらしい)。たぶん、まだ他にも。
物置にはレルヒ少佐の骨董品かと思うような竹のスキーがあったし、まぁ昔から色々なものに手を出していた人ですね。
…遺伝?(^^ゞ
しかし残念ながら、どれもものになってなくて、途中ですぐにやめちゃう人だったようです。趣味だからいいんだけど。
その点は私の方が粘り強く頑張ってるな、趣味に関していえば。
周りに仲間がいるかいないかが大きいような気がします。
仲間、見つければ良かったのに。
やっぱり飽きっぽかったのか?(笑)
何でも楽しむ姿勢は受け継いでいこう!と
「百歳めざして」「何でもやって」「ハッピーライフ」を送っていた父ですが、
病気と歳には勝てず、88歳でこの世を去ってしまいました。
やはり百歳の壁は遠いか…
最後の半年はほとんどベッドの上になってしまった父ですが、何にでも興味を持ってとりあえずやってみる姿勢は最後まで変わりませんでした。
「でもすぐ『大体わかった』って言ってやめちゃうのよねぇ」
と、今でも時々、母が笑いながら話します。
「大体わかった」って…
はっきり言って、どれも大したレベルまで行ってなかったじゃん(笑)
しかし、今回目にした背表紙が強く何かを訴えてきます。
「お前もがんばれよ」って?
ん~~、わかったけど全部古すぎ。(^-^;
オレは俺で、新しく本買うよ。
しかし百歳は… ずいぶん先だなぁ…