前回に引き続き、電子ドラムの騒音対策です。
自宅に1台あると、軽い運動に、脳トレに、リズム感の鍛錬に、日々の成長に、そしてお子様には絶対ウケる。
色々楽しい電子ドラムですが、そこは打楽器、音は気になります。
前回は主にキックパッドとペダルから発生する「振動」について、その対策をご紹介しました。
今回は、パッドを叩くときに出る「打音」を軽減する方法について。
いずれも安上がりですので、試してみる価値はあるかと思います。
それでは、いってみよー!
電子ドラムの騒音対策1~振動対策(DFSとKSKS)
電子ドラムがあると自宅で叩きたいときに叩けます。問題は音や振動ですが、対策は3つ「振動対策」「打音対策」「ご近所対策」。特に問題となる「振動対策」について、有名な「DFS(TFS)」と、独自「KSKS(重ねて振動吸収システム)」をご紹介します。
続きを見る
安くて簡単で美しい、ゴムパッドの打音対策
5月から受けているオンラインレッスンのおかげで、最近は毎日のように電子ドラムを叩いております。
下の階で韓流ドラマを見ている奥さんに気をつかって、パッドの打音対策もちょっと進化させました。(^^ゞ
パッドの材質は、ゴム、メッシュ、シリコンと、メーカーや価格によって違いがあります。
メッシュやシリコンは打音に関しては静かな方だと思いますが、ゴムパッドは表面が固くてカタカタと結構な音がします。
そこで、最も音が気になるゴムパッドでの対策をご紹介します。
最近思いついて施した方法ですが、
- 安くて簡単で、
- 割と効果もあって、
- 見た目もちょっとカッコ良くなる
ので、気に入ってます。
名付けて…
いや、やめとこう (^^;
用意するもの
ゴムパッドの静音化に使うのは、これ。
梱包保護シート(発泡ポリエチレンシート)
30cmx30cm 20枚入り、税別100円。食器とか割れ物を箱詰めするときに優しく包むやつですね。100円ショップで売ってます。
そして加工用に、ボウルとカッター。
ボウルは梱包保護シートを丸く切り抜くのに使います。パッドのサイズに合えばなんでもいいんですが、たまたま台所にあったボウルがぴったりでした。
ちょうどいいサイズのものが無ければ、100円ショップでいい感じのボウルを探せばあると思います。ボウルでなくても何か、大きさにあった丸いものを探しましょう。
パッドのサイズに切り抜きます
梱包保護シートを、パッドのサイズに丸く切り抜きます。
新聞紙などを敷いて、シートの上にボウルを置いて、周りをカッターで切る。一周くるっと回せば、…
ほらこの通り。きれいな円に切り抜けます。
簡単!
重ねる枚数を決めます
何枚か切り抜いたら、重ねる枚数を決めます。
- パッドの上に何枚か重ねて置いて、スティックで叩いてみる
- 少ないと、消音効果が得られない
- 重ねすぎると、反応が鈍くなる
- 色々な強さで叩いてみて、パッドのボリュームも調節しながら、最適な枚数を決める
ここが肝心なところなので、納得いくまで試してみることをお勧めします。
大げさに言うと、最初ハイヒールで木の床を歩いている感じの音が、拳で叩いている感じの音に変わっていきます(うまい例えが見つかりませんが、耳に刺激的な成分が減る感じ)。
反応と静かさのバランスがちょうどいいところを探してみて下さい。
私の場合、4枚重ねぐらいから打音が柔らかくなって、6枚以上だとちょっと反応が鈍いかなと感じたので、最終的に5枚重ねにしました。
電子ドラムの場合、パッドごとに音量の調節ができるので、多少の音量減少は補えます。ただ、小さく叩いたときの反応やリバウンドの感じが変わってきますので、そのあたりも試しながら決めてください。
しばらく使ってみて「なんか違うな」と思っても大丈夫!重ねたり剥がしたりは簡単、何なら作り直すのも大した手間ではありません。
やり直しのハードルは超低いので、安心して次に進みましょう。
貼りあわせます
重ねる枚数が決まったら、貼り合わせていきます。
貼りあわせに使うのは、どこのご家庭にもあるスティックのりでOK。強力な接着力は不要です。
シートは微妙に波型になっているので、できるだけ均一に、貼りあわせた後で反らないように交互に重ねていきます。
貼りあわせた後はミルフィーユ風。
端面をちょっとめくってのり付け。
びたっと、きれいに一体化しました。
ちなみに、5枚重ねで厚さ7mmぐらい。
パッドに貼ります
さあ、パッドに貼りましょう!
貼るのは、普通の両面テープでOK。数か所ちょんちょんと、仮止めぐらいの感じで問題ありません。はがす方向に力はかからないので、ズレない程度で大丈夫。
どうです? ぴったりだ!!
ちょっと立体感出てますが気にしない、こういうもんだと思えば(笑)
完成!シリコンパッド風・ゴムパッド静音化マット
簡単!夏休みの工作レベル!(以下?)
そして結構効果あり、打音が柔らかくなります。
重ねる枚数で、消音レベルとレスポンスのバランスを調整できるところがいいと思っています。
何と言っても予算100円(+税)!!
見た目も、黒いゴムパッドが白パッドになって、一瞬シリコンパッドかと!! …勘違いできないこともない(^^ゞ
電子ドラムのパッド静音化でお悩みの方、是非お試しください。
改善案(早くも)
というわけで、もう最初からこれでいいじゃんと思えている今回の工作ですが、早くも改善案がでております。
実は、叩いているうちにこんな風になっちゃったんですねー。
ところどころ、ポコポコしています。たぶんのり付けが適当だったので、糊がないところが浮いてきちゃったのかと思われます。
というわけで次回やるとしたら、スプレーのりを買ってきて均一なのり付けを目指そうと思っております。と言いながらあまり気にしていないので、当面やらないと思いますが…
あと、シンバルパッドにも応用しようかと思っていますがまだやっていません。大きめのシートを金色にして貼ったらかっこいいですねきっと。想像しただけでテンション上がる(笑)
キックパッドの打音対策
タムのゴムパッドの打音対策はここでひと段落。
続いてキックパッドも改善したいと思います。
キックパッドの振動対策は前回お伝えしましたが、打音そのものもやわらかくしようと思いました。
耐震粘着マット
まず試したのはこれ、耐震粘着マット。
100円ショップで売っている、家具の転倒・ズレ防止のグッズです。粘着力があって貼り直しができるやつ。
スネアのミュートに使ったりもしていますが、振動吸収もしてくれないかなぁ… と思って、キックパッドにペタッと貼りつけてみました。
結果、…
ちょっと打音が小さくなる、かな…
パッドの反応にはほとんど影響ありません。
気休め程度ですが、邪魔にはなりません。ないよりマシかな。
衝撃吸収材
次に試したのが、これ。
衝撃吸収材(クッションマット) ゼドランコンフォートキング 【30角】 防災適合品
前回の「KSKS」で使った衝撃吸収材の余りを使ってみました。やっぱり「耐震」より「衝撃吸収」の方が効果ありそうだし。
両面テープを使ってペタッと↓
おお、キックペダルを踏んだ時の「コン・コン」という音の成分がかなり緩和されます。
反応についても、弱く踏んでもちゃんと音は出るし、足に返ってくる感触もあまり変わらない感じ。
これは使えますね!
TAMA BSQ10S ソフトサウンドビーター
最終兵器登場?! こんなものがあったんだ!
TAMAから出ている、スポンジ状のビーターです。打音は確実に小さくなりそう!買ってみました。
タマ TAMA 音量を抑えたソフトサウンド ドラムペダル ビーター BSQ10S
使用感。
打音はすんごく小さくなります。「バフッ・バフッ」という感じの音。
ところが反応も、弱くなります。当然と言えば当然?
私が使っているYAMAHAのキックパッドでは、音量調整ではカバーできない範囲。弱く踏んだ時に鳴ってくれませんでした。感触もふわっとして、今一つだなぁ…
たぶん、キックパッドとの相性があるようです。残念。
結局どれがよかったか・・・?
すでに結果は明らかですが、試した中では「衝撃吸収材を貼る」のが、消音と反応のバランスが一番良かったです。
弱く踏むなら、夜でもちょっとした練習はできるぐらいのレベル(個人の感想です)。
他に、ビーターに布をかぶせたり(100円ショップの、椅子の足にかぶせる毛糸のやつ)もやってましたが、ないよりまし程度かな。反応はちょっとボソボソになります。
やってませんが、ビーターそのものを改造してしまうのもありですね。いろいろ工夫できるのも楽器の楽しさです。
楽器は、楽しくやるもの
どんな音でも、それを騒音と感じるかどうかは人間関係次第。
普段から家族やご近所には気をつかって、「いいよいいよ」と言ってもらえる人間関係を作っておきましょう。これが一番大事かもしれない。
迷惑かどうかびくびくしながらやるのは楽しくないし、実際に迷惑なのはもっとよくないですね。
ヘッドホンが基本
言い忘れましたが、基本的にヘッドホンを使っています。
中古の小型PAスピーカーで音を出せるようにもしていますが、おまり大きな音は出せないので普段はヘッドホンで練習しています。スピーカーで大きな音を出した方が楽しいですが、ヘッドホンの方がクリアに聞こえるし、練習や録音にはいいみたいです。
私が使っているのは、ロングセラーで音もいいと評判のKOSSのモデル。オープンエアタイプなので、周りの音も聞こえて安心です。買った状態ではバンドの圧が強くてきつかったので、ぐいぐいと広げて緩めて使っています。
KOSS オープン型ヘッドホン オーバーヘッド/ネックバンド兼用 SPORTA PRO
ご近所やご家族への気づかいを忘れずに
周りの生活時間帯にも気を配って迷惑をかけないように楽しむのは、楽器に限らず社会生活の基本。お互いに気持ちよく楽しい生活を送れるように工夫して、楽しいことを増やしていきましょう。
そしてもし楽器に挑戦しようと思ったら是非、ドラムも考えてみませんか?
電子ドラムなら意外と置けるかもしれませんよ。
音楽に 健康に 脳トレに ウケ狙いに、入り口が広くて奥行きが深いドラム、楽しいですよ!
脳にも健康にも効果抜群!楽器演奏のススメ
「やってみたい」趣味として多くの人があげるのが楽器演奏ですが、なんと楽器演奏は脳の機能向上にいいという研究結果が!ボケ防止になって、成長が実感できて、仲間もできる。今は未経験者向けのスクールもたくさんあります。楽器演奏を趣味に加えてみませんか?
続きを見る