前々回、「会社の妖精」という新聞記事にかけてコラムを書いたら、
「妖精よりたちの悪いのが、妖怪!」
というコメントをもらいました。
確かにぃ~!!
現場的には、そうですよね。(^-^;
タイミングよく?「働かないオジサン」についての週刊ダイヤモンドの記事を見つけました。
色々思い出しながら「妖怪」についても考えてみたいと思います。
会社の妖精?それとも妖怪?
先日書いたコラム「『会社の妖精さん』動け、会社の外に羽ばたこう!」には、facebookでたくさんのコメントを頂きました。
「会社の妖精さん」動け、会社の外に羽ばたこう!
「動けぬ『会社の妖精さん』」という新聞記事の見出しに「?」マーク。妖精さんとは?存在感が薄い定年前のおじさんを揶揄してのネーミングのようですがうまいこと言う!若手から邪魔者扱いされても、ある意味恵まれた存在。次の人生のステップに使うのも手です。
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以下、頂いたコメントより・・・
- 年長者だからと言って尊重されないよ、という本を読んだことを思い出しました。
- あーこの本、よく目にしましたね。「年長者なら尊重してくれるべき」みたいな人、まだそんなにいるのか?!って逆に驚いた気が(笑)改めて読みたくなりました、有難う。
- 妖精(笑) 暇だからかまってちゃん系になって仕事の邪魔したり、プレゼンス上げようと余計な事して他人の仕事を増やす妖怪さん達よりはマシかな・・・いずれにせよ気をつけないとっ⁉
- 妖怪!😆 別の意味で、妖怪は種類豊富に生息しているような気がしませんか…?(笑)
- 確かに・・・いっぱい居ます(笑)
- 「プレゼンス上げようと・・・」居る居る!こういう人、まさに三流で裸の王様!見てて痛い。。。
- 今日も妖精から大勢に宛てたメールが… 誰が相手するか、みんなが様子見してたり、捕まった人が上手いスルーをしたりとか、日常風景です😂
- それは… 妖怪の方ですね😝
- よく読んだら、困ったちゃんは、妖精じゃない方でした(笑)
- 妖精じゃない方orz 見つからないようにこちらが存在消さないと😜
- んー(-_-;) 外で生き甲斐を持ってる人なら、たとえ仕事はしてなくても目キラキラ&肌ツヤツヤだろうからねぇ… 妖精さんは、会社以外にも居場所はないんじゃないかな?
- 目キラキラ&肌ツヤツヤ(笑)そうなってほしいですね~。あ、お肌の手入れしないとかなニベア😚
- あ、あと唇ウルウルもだねメンターム😁
- 頬にチーク目にはカラコン✨ キモ悪オヤジの出来上がり~😘
- 本物の妖怪だ (T_T)
- 会社の妖精!うまい!座布団 一枚! 進化したら、何になるのかなぁ😆
- 妖精が進化して‥ さらに存在が薄くなったら‥ 亡霊?😱
自分の存在感アップのために無駄な仕事を増やしてくれる、存在自体が迷惑なオジサン。
Hさんが妖精と対比して「妖怪」と命名してくれました。これもうまい(笑)
妖精さんも気にはなるものの、直接的に危害が及んでくる「妖怪」には皆さん苦労しているようです。
妖怪タイプは、偉い人(偉かった人)がなりがちなパターンではないかと。
どんなパターンがいるか、見てみましょう。
「働かないオジサン」7タイプ
ちょっと古いですが、こんな記事がありました。
■「働かないオジサン」いるいる!典型7タイプの生態と攻略法
週刊ダイヤモンド特集セレクション 2016.10.27
~週刊ダイヤモンド2014年8月2日号特集「職場の『お荷物』社員」より
「働かない」とか「お荷物」とか、えらい言われようですが、記事になるぐらいだからいるんでしょうね、こういう人。
「会社の妖精」も「会社の妖怪」も新しい話ではなくて、日本的会社組織あるあるなのか。
「オレは違う!」
と思っている人も、他人からはどう思われているかわかりません。ちょっと立ち止まって、自分を振り返ってみましょう。
記事で紹介されている典型7タイプは・・・
のれんに腕押し【無気力タイプ】
かつてバリバリと働いていた人が、ある日突然、あるいは徐々に気力を失っていくケースは多い。
どうせやってもやらなくても同じだし、もう出世もできないことは確定している。そう考えたミドル、シニア社員が行き着く先が、このタイプだ。
出世はできなくなったとしても、いいお給料もらってるならそれなりに働かないと周りから白い目で見られます。周りに迷惑をかける前に、会社に見切りをつける方向に気持ちを切り替えた方が前向きですね。
いやいや、見た目はこのタイプでも、実は「死んだふり」という可能性も・・・?
職場で迷惑ならば、上司面談、人事部の出番でしょう。
上から目線【批評家タイプ】
手は動かないが、口だけは動くのがこのタイプ。打ち合わせなどで、意見を求められていないのに、積極的にネガティブな発言をしてくるから要注意だ。
批判的な内容をよく口にするという自覚がある人は、いま一度、本当に役立つ発言かどうかをよく考えた方が良いだろう。
これは大迷惑、「妖怪」の一種ですね。
ネガティブ発言で自分をアピールする批評家タイプはどこにでもいますが、邪魔をするのが仕事になっては迷惑なだけ。老害と言われないよう、そっと背中を押す側にまわらないと。
でも、昔からこれが行動の癖になっているのでしょう。自分で気が付かないなら、周りが言ってあげないとわからないですね。
それを言うのは、まずは上司の役目ですね。
仕事するふり上手【お気楽タイプ】
上司にお追従を言うことで出世してきたミドル、シニア社員に多いのがこのタイプだ。
普段はどこで何をしているのか分からないのに、本部から部長が来るときには必ず社内に居て、自分の仕事ぶりをアピールするのだという。部長のスケジュールだけはしっかり把握しているのだ。
上司のスケジュールを把握しているなんて基礎の基礎、自分をアピールするのは当然、と信じている人には「何を当たり前のことを言ってるんだ」と思えるかもしれませんね。
サラリーマンが働く目的は、査定をあげることと上司に気に入られて出世することだという認識では、エスカレータ型の出世モデルが崩壊しつつある今の時代、周りからずれていくばかりです。これも時代遅れの妖怪。
もはやそういう意識で会社組織を見ていない若い人には、お笑いのネタレベルに見えるかも。
仕事しましょう。
と言っても、なかなか難しいかもしれませんね。
上に立つ人がそれを見抜いて、別の仕事を与えるなり部署を変えるなりして、本人にも周りにもわかるように改革を促すしかないのではないかと思います。
オレに任せろ【勘違いタイプ】
かつて習得した自分のスキルがいまだに最前線で通用すると思っているのがこのタイプ。
過去の成功体験だけを誇りにして、自分一人で抱え込むようなやり方を続けていては、若手社員や年下の上司に疎まれてしまう。
自分の城を築いて他人を中に入れない抱え込みタイプの「妖怪」、いますね。実績や数字をもっているだけに、やっかいです。
蓄積したノウハウや顧客関係を一人で抱え込まず、自然に開示して共有できるような(共有せざるを得ないような)システムや教育を、会社として構築すべきでしょうね。
そうすれば、抱え込んだ「オレだけの仕事」もオープンになっていくでしょう。
クラウドやAIで知識共有が容易になった今なら、可能ではないかと思います。
気付かれない【存在感ゼロタイプ】
「怠けたい」と考えているのなら、ある意味、最もお得なのがこのタイプだ。
一人の人間がそこにいるのに、多くの社員がいない者として扱っているというのは恐ろしい話だが、余裕のある大企業なら、このタイプは意外と多いはずだ。
でた!「会社の妖精さん」!!
そう、ある意味「最もお得」。
死んだふりしてお金と時間をもらえるなんて‥
会社がそれを許しているなら、このお得な時間を次の人生の準備期間として活用できれば!
但し前にも書いた通り、国の制度改革が進み、企業の雇用条件が変われば、一番先に切られるのは「妖精さん」です。
安穏と過ごしている時間は、長くないかもしれません。
実は丸投げ【権限委譲タイプ】
一見、部下や年下を信頼し、できるタイプに思えるから、注意が必要だ。口癖は、「よし! 今回はやってみたらどうだ。権限委譲するよ」だ。
若手に権限委譲する際にも、要所要所で的確なアドバイスやサポートをするというのが上司や先輩の役目。毎回、言いっ放しだとしたら、このタイプだと思ってよいだろう。
権限移譲しても、責任は放棄してほしくないですよね。それでいて手柄はしっかりつかんで離さない「いいとこどり」は、一番嫌われるタイプです。
たぶん、上からの壁にはなってくれず、何か言われたらひらりと前言撤回して自分はいい子になってしまうタイプの「妖怪」でしょう。
残念ですが、その地位自体を誰かに譲っておとなしくサポートにまわったほうが良いですね。
それができないから「妖怪」なのかな。
人事の出番かも。(^-^;
毎日ため息【嘆き愚痴タイプ】
職場の雰囲気を少しずつ悪くしていくのがこのタイプだ。
周囲に聞こえるくらい、大きなため息ばかりついている。何かにつけて、「昔は良かったよなあ」などと嘆く。会議の場では発言はしないが、後で「あの内容じゃあダメだなあ」などと、ぼやく。
これは嫌ですねぇ~。
ため息で「わかっている風」を装う。陰口専門の、リアル2ちゃんねる。
場のエネルギーを吸い取られるので、相手にしない、近づかないのが一番いいですが、職場によってはそうもいかないかもしれません。
「ため息をついたら罰金100円」とか如何でしょう(笑)
そういう人は、長くは会社にいられないはず。
もしやあなたも‥? チェックチャートで確認!
以上、週刊ダイヤモンドの特集より、「働かないオジサン」7タイプ をご紹介しました。
週刊ダイヤモンドでは「周囲の社員がどう穏やかに接すれば意識改革を迫れるのか」を提示していますが、
こうなってしまったオジサンの意識改革を「周囲の社員」に頼るのは難しいと思われます。
ので、ここでは私なりの「会社として」の対応について、思うところを書かせていただきました。
しっかりした人事や制度がある会社なら、できるだけ会社にまかせるべきでしょう。
しかし、働き方が「職場任せ」の会社ではそうもいかない場合もあるでしょう。そういった場合は、リンク先記事のタイプ別「処方箋」を参考にしてください。
でも一番いいのは本人が自ら気づくこと。
そして自ら変わること。
元記事のリンク先には、「働かないオジサン度チェックチャート」もあります。
まずはご自身の現在位置をチェックしてみては如何でしょうか。
クリックしてリンク先へ
会社にしがみつかない、「妖怪」にならない
「働かないオジサン」と言われる人にも、
働く気がない人、批判しかしない人、働いているふりの人、昔自慢で空回りの人、存在を消している人、丸投げで自分は働かない人、毎日ため息ばかりの人、
・・・と、色々なタイプがあるのがわかりました。
身近に思い当たる人、…いますか?
妖精は気にしなければ迷惑は掛かりませんが、妖怪は存在そのものが迷惑ですね。
妖精も妖怪も、会社での自分の居場所を必死で守ろうとしている行動の表れだと思います。
会社の外に自分が輝く場所があれば、会社での行動にも余裕が持てるようになります。
陰で妖怪と言われながら会社にしがみつくより、そのエネルギーを外に向けましょう。
会社では妖精と呼ばれようが、外で輝く場所をみつければいいんです。
そのうち必ず、会社から離れる時がきます。その時に会社しかない人生だったら、それは寂しいですよね。
オジサンの妖精、シュールですけど…
新しい呼び方?「50G」についても書いてみました↓
50Gとは?!働かないオジサン問題再び
「働かないオジサン」問題について、「働かないおじさん『50G』の未来は?」という面白いタイトルのコラムが。「5G」ならぬ「50G」とは?これまたうまいこと名付けたもんだ笑。やはりこの問題、これからますます大きくなりそうな気がします。50G対策、考えましょう。
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