引続き「働かないオジサン」問題です。
この話題をひきずるつもりはなかったんですが、タイミングよく関連コラムがyahooニュースで掲載されて、その題名が面白かったので。
「働かないおじさん『50G』の未来は?」というタイトルでした。
実用化に向けてインフラ整備が進みつつある新しい通信規格「5G」ならぬ「50G」とは?
これまたうまいこと名付けたもんだ!と笑っちゃいました。
「50G(フィフティーG)」とは?
11月29日のYahoo!ニュースに、こんなコラムが掲載されていました。
【衝撃】味の素、50歳以上100人希望退職者募る! 働かないおじさん「50G」の未来は?
立教大学 経営学部教授 横山信弘氏
「50G(フィフティーG)」とは、このコラムの筆者である横山信弘氏が名付けた「働かないオジサン」の呼び方で、
50代という年齢と、世代(ジェネレーション)、
そして年老いた男性(ジー)を掛け合わせた造語だそうです。
会社の妖精と妖怪をあわせた「働かないオジサン」の総称として、一瞬「かっこいいのか?」と思わせる語感がいいですね。
若手1「また50Gでトラブっててねー」
若手2「なんだそれ、新しい通信技術か?」
若手1「いやいや、50代のジイさんのことだよ」
若手2「フィフティーG!うまい!!」
いや、うまくないっ!!(笑)
まだ検索に引っかかってこないのでメジャーな呼び方ではないようですが、「妖精さん」「妖怪さん」に加えて「50G」も、この手の会話で使えるかも。
いや、使われてる場合かっ!!(*´з`)
「○○さんフィフティーGですね~かっこいいですね~」
とか言われたら、喜んじゃダメです(笑)
「会社の妖精さん」動け、会社の外に羽ばたこう!
「動けぬ『会社の妖精さん』」という新聞記事の見出しに「?」マーク。妖精さんとは?存在感が薄い定年前のおじさんを揶揄してのネーミングのようですがうまいこと言う!若手から邪魔者扱いされても、ある意味恵まれた存在。次の人生のステップに使うのも手です。
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死語。「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ♪」
今の若い人は知らないでしょうが、
「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ♪」
という歌があったんです。
昭和ど真ん中の1962年の映画主題歌です。
いいですねぇ~、植木等。
高度成長期のイケイケドンドン時代、全てが拡大基調でサラリーマンの給料も会社の成長と共に右肩上がり、「リストラ」なんて言葉はなかった頃(「クビ!」ていうのはありましたね)。
「なにこの歌?腹立つ」
と思う若い人、いるかも。
まさに我々が生まれた頃なんですけど(笑)
この後、「24時間働けますか」のバブル時代を経て、リーマンショック、就職氷河期、「ブラック企業」がうごめく時代へと。
サラリーマンは全く気楽じゃなくなりました。
バブルのころまでは、自営の人が「いいよなぁ~、サラリーマンは」と言ってるのを聞いた覚えがありますが、今は「ブラックじゃない?大丈夫?」と心配してくれる時代です。
もう会社は個人を守ってはくれません。
事業にしろ人事にしろ、バブル時代のやり方で生き残っている会社は、もうないのでは‥
話は変わりますが、先日テレビで マツコ・デラックス氏(1972年生まれ)が
「平成生まれの人たちに バブル の話をするのは、私たちが 戦争 の話を聞くようなものだ」
という話をしていました。
私の場合、戦争が終わって15年後に生まれました。
私の娘は平成4年生まれの27歳ですが、バブルが終わった次の年に生まれました。
生れる前の話、という意味では同じか??
もしこれを読んでいる若い人、バブルが全くピンとこなかったら、あるいはギャグでしか触れたことが無かったらごめんなさい。
そんな浮かれた時代に、目いっぱい想像力を働かせてください。
もし周りにまだバブルを引きずっている中年男女がいたら… 処理はお任せします ^^
働かないオジサンは見放される時代に
「働かないオジサンが会社に居座ることは、若手の早期離職にもつながっている」と、人事面からの問題点を指摘している人もいます。
立教大学 経営学部教授の 中原 淳 氏は、
「働かないオジサン問題」と「若手の早期離職問題」の意外なリンク!?
:育成のその先に生まれる「モヤモヤ」とは何か? 2019.11.27
の中で、会社の人材育成における現在の問題点について、以下のように述べています。
1.若手の人材育成は行っていて、成果をだしつつある
2.若手からリーダー候補、管理職候補が生まれている
3.しかしながら、彼らよりも一段階上の階層ー具体的には40代・50代にたくさんの人員がおり、その一部は、管理職になれない層もいる
4.40代・50代のうち、いったん管理職になった層でも、確実にパフォーマンスをあげられているのはその一部である
5.会社としては、なるべく若い人々にチャンスとポストを与えたい。しかしながら3と4で、40代・50代が組織に大量に存在している以上、非常に対応が難しい。スパイシーな人的資源管理には踏み込めない
6.この現状を若手はじっと見ている。彼らは育成されて火がついているのに、それに見合ったポストが用意されていないことにイライラ、モヤモヤがつのる
7.若手のなかには、こうした現状に見切りをつけて離職してしまう人もでてきている
8.このままでは、人材育成の先に、若手の早期離職をつくりだしているようなものである
そして筆者は、人事における思い切った対策を実行するのは難しいとしたうえで、
中高年に向けてこのように問いかけています。
あなたは
いったい、いくつまで
若いときのように「爆走」しつづけられますか?
と問いかけています。
・・・
え?「爆走」?
爆走できなくなったら、追い越し車線は若手に譲って、自分は走行車線をそれなりのスピードで走る、
ってのじゃだめかしら。
もはや走行車線どころか、道から外れて歩道をジョギングしているオジサンはそう思うのですけど。
それはともかく、追い越し車線をのろのろ走ってふさぐのは良くないですね。
もしも1車線しかないトコロテン人事だとしたら、道を譲らないと後ろが詰まるばかりですね。
50G、60Gと輝くオジサンに、オレはなるっ!
いい歳をとってきたら、若い人の邪魔になるのではなく、
若い人に「ああなりたい」と思われるオジサンになりたいものです。
会社の肩書にあぐらをかかず、
自分の仕事や立場に固執せず、
意見を求められてもいないのにご意見番を張らず、
若い人にチャレンジさせて、
小さく沢山失敗させて、
再挑戦を促して、
背中をおしてあげて、
一歩ひいてそっと見守る立場になれる。
そんな人に、私はなりたい。テヘ
加えて、会社の人事上もそういうことができる人を評価してあげられると、長期的には雇用の改善と会社の活性化につながると思うのですが。
・・・そういう長期的アナログ的な評価は、難しいかな。
やはり、「会社での輝き」を徐々に「外での輝き」に移していくのが美しいですね。
会社では若い人を輝かせて、
会社の外に輝く場を作っていく、てのはどうでしょう。
50代、60代、そしてその先も楽しく輝けるように、会社以外の楽しい場所を、今から増やしていきましょう。
輝くオジサンに・・・
いや、もはやジイさんだとしてもだ。
会社の妖精?妖怪? 働かないオジサン化に要注意
前々回「会社の妖精」についてコラムを書いたら、「妖精よりたちの悪いのが、プレゼンス上げようと余計な事して他人の仕事を増やす妖怪!」というコメントが。妖怪になって会社にしがみつくより、そのエネルギーを会社の外に向けましょう。会社から離れる時のために・・
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