50代は、親の介護が始まったり、お別れがあったりする世代ですね。
仕事をこなしながら、弱っていく親御さんの面倒をみるのは大変です。
看護・介護、実家との往復、配偶者や兄弟姉妹との関係。
悲しいお別れ、ご葬儀、遺産のこと、家の片づけ、等々…。
ご両親の介護の次は、ご自身のこれからを
精一杯の介護の日々も、話しいかな、いつかはお別れの日がくるのでしょう。
気持ちの整理がついたら、次はご自身のことを考えましょう。
ご両親のお世話が終わって、次にご自身がお世話されるようになるまでの時間こそ、貴方が自由に使える時間です。
お子様も成長されて、色々な責任から解放されていく時期かと思います。
この自由時間をより良い時間にするためにも、沢山の良い人間関係を作っておくことをお勧めします。
人とのつながりを切らさずに
先日、従妹のお母様のご葬儀に出席してきました。従妹はとても素敵な女性ですが、気が付けば彼女も還暦。
この10年余りお父上、続いてお母上の介護に明け暮れて、とても大変な思いをしていたと思います。
悲しいはずのご葬儀ですが、彼女の表情には何か清々しさを見ることができました。
ご両親のお世話をやり切って、彼女の次の人生がスタートします。
我々も応援したいと思います。
余計な心配ですが、介護生活をしていた間、介護とは無関係に人と触れ合ったり会話を楽しんだりすることが出来ていたかどうかが気にかかりました。
なぜなら、それが介護中のストレス解消に役に立つのはもちろん、介護が終わってからの人生にもプラスになるはずだからです。
ストレスはひとりでためこまないで
仲間づくりは大切です。
ピンチの時に助けてくれる人、支えてくれる人、話を聞いてくれるだけでもいい、そんな人が「いる」と思うだけで、孤立せずに頑張ることができます。
そしてそれは一人ではなく、多ければ多いほど自分を強く保てます。
たった一人に強く頼るのではなく、
ゆるく楽しい関係を沢山築いておいて、
SOSは小さなうちに発信して聞いてもらうのが、
ストレスをため込まないコツです。
いいアドバイスをもらえるかもしれません。
介護の辛い生活を乗り切るためにも、その後の生活をゆっくりと楽しい方向に切り替えるためにも、介護生活の中でも外に目を向けて、良い人間関係を増やしておきたいものです。
親孝行の次は、自分のための人生を
かく言う私も昨年父を見送り、一人暮らしの母は今年3回の手術入院をしました。
母の手術は無事に終わったものの、今度は妻の実家が大変になってしまいました。
義母は重い病気で長期入院中、家に残された義父のお世話もあり… というなかなか厳しい状況です。
毎週末実家に帰って家と病院を往復する毎日で、時々奥さんが「いつまで続くんだろう」と呟きます。
終わってほしいような、終わってほしくないような、考えたくないけどしっかり考えなくてはいけない問題が待っています。
でも、趣味や食事を一緒に楽しめる仲間がいて、気が向いたときには付き合ってくれる… と思うだけで、孤独感は和らぎます。
- 介護はひとりで抱え込まないで
- 友人や仲間とのコミュニケーションは無くさないで
- 少しづつ吐き出して
- ご自身の人生のために、外にも目を向けて良い人間関係を増やしましょう
我が家でいえば、今一番大変なのは私の奥さんであり、もっと大変なのは義父と同居している義理の弟さん夫婦です、有難うございます。
これから益々サポートし、私自身が彼らの「良い人間関係」の一人でありたいと思います。
頑張りましょう。
後悔の無いように、そして残された我々が心穏やかに過ごせるように。