小さいころ、若かったころ、夢中になったもの。
実家の押し入れや物置の片隅で見つけてくれるのをずっと待っていた物たち。
この夏に実家を建てかえることになり、家の隅々まで掘り起こしての大片付けの最中、そんな奴らがぞろぞろと顔を出してきました。
環境が変わるたびに、夢中になることも変わっていたんだな、と再認識。
いろんなことやってたなー(笑)
昔やっていたこと、集めていたもの
実家の片付けをしていると、懐かしいものがたくさん出てきます。
大学からは一人暮らしでしたので、実家にいたのは高校生まで。
小中高時代の捨てられなかったものが、あちらこちらにかくれんぼ。
自分のものはコツコツ持って帰っていましたが、まだ隠れていましたね。
今回帰省して片付けの最中にも「え?そんなところに?」という思わぬところから、漫画とか文集とか参考書とかおもちゃとか、たぶん当時処分できずに取っておいたものたちがひょっこり登場。
久しぶりにご対面しました。
懐かしくて愛しくて、思わず読み返したりいじってみたり。
処分に困ります。(^-^;
プラモデル(タミヤ 1/35シリーズ)
小学生の頃、プラモデルに凝っていました。
特にドイツ戦車、田宮の1/35シリーズ。人形を改造してジオラマ作ったりしてました。
ラジコン戦車もいくつか作りましたねー。カッコいいんだ、キャタピラ。
こんなに楽しいものは無いぐらいに夢中で作ってましたし、一生作っていくぜと思ってました。
今回の実家片付け中には、プラモデルの箱の絵のコレクションが出てきました。
こんなもん大事にとってたの、すっかり忘れてましたよ。よっぽど好きだったんだな(笑)
だけどいつの間にか・・・
中学生になって、部活が忙しくて時間がなくなったのもありますが、たぶん興味が薄れたんでしょうね。プラモデルは一人で作っていましたから、仲間は関係ないし。
あのまま続けていたら、今頃何を作っていたんでしょうか・・・
子供のころからずっと同じ好きなものを追い続けている人を尊敬します。
漫画(コミック単行本)
漫画は人並みに読んでました。
てなことはすっかり忘れていましたが、自分の古い蔵書が出てきて思い出しましたよ。
- おれは直角
- がんばれ元気
- 進め!パイレーツ
- 1・2の三四郎
- Dr.スランプ
- コブラ
- らんぽう
- 火の鳥
などなど、少ないですが集めてましたねー。
あったことすら忘れていましたが。
他に、当時発行部数右肩上がりで全盛期の少年ジャンプは、欠かさず買っていました。
今でも漫画は好きですけど、毎週買ったりそろえたりしているものはありません。
あのまま漫画少年に突き進んでいたら、今頃は立派なヲタクになっていたのでしょうか・・・
今は、One Piece を揃えてます。息子が(笑)
音楽収集(エアチェック)
40~50年前のことです。
当時はSpotifyもYoutubeもなく、CDもまだなく、レンタル屋もなく、レコードはほぼ小遣いひと月分で、FM放送が最高音質の音楽ソースでした。
そのFMを録音することを「エアチェック」と言って、当時の音楽小僧は「FM雑誌」で番組と番組でかけるアーチスト・曲をチェックして、お気に入りの曲を「カセットテープ」に録音して、自分だけのカセットテープを作っていたのです。
大学生の頃には「レンタルレコード」屋さんが生まれて、好きなレコードをまるまる聴けて録音できるなんて夢のよう!すごい時代になったもんだ(当時)と、暇さえあればレンタルレコード店に通っていたものです。
エアチェック時代に比べて飛躍的にコレクションを作りやすくなり、壁いっぱいにカセットテープを並べていました。これまた捨てられずに段ボールに数箱、ヒンシュクを買っています…。
ところで、エアチェックを正確にやったり、レコードをいい音で録音するにはそれなりのオーディオ器材が必要です。
そんなわけで、音楽ファンなのかオーディオファンなのかわかんなくなっちゃったりして(笑)
あのころはオーディオ製品が若者の欲しいものランキングの上位でした。
私も高校大学とオーディオには結構凝りました。
懐かしいカタログの数々
それが高じて?AV機器メーカーに就職したわけですが、そのころにはオーディオ熱も冷めて、映像の方に興味が行っていて、でも時代はさらにその先へ走っていき、・・・
今は、Spotify やってます。
映画は amazon Prime で見れるし、他にも大抵のものはネットでなんとかなっちゃいますね。
結局、オーディオ機器に夢中になった時期はあっても、あれは手段であって私にとっての目的は音楽だったということか。
あのままオーディオ道を突き進んでいたら、今頃は立派なオーディオマニアになれていたでしょうか。
ん~お金かかるからなー、無理ですね。
今は昔・・・
趣味や興味は変わるもの
思い返すと、音楽の好みとか、好きなアイドルとか女優さんとか、好きなものってコロコロ変わってますね。子供のころの趣味も、コロコロ変わってました。
今やっている趣味で子供のころからずっとやっていたものは…
あれ?ないかな。(^^ゞ
小中高でやっていたクラブや部活も、今は縁がないものばかりです。
でも、その頃やっていたことが今の基礎を作っているのは確かですね。
プラモデルはモノづくりや工作の原点だし、
エアチェックで色々な音楽を知ったし、
オーディオで音に触れたし、
漫画は… みんな好きですよね(笑)
部活はスポーツができる体を作ってくれたし、当時の友人は今でも遊んでくれます。
人には色々なタイプがあると思うけど、こうして出てきた自分の遺物をみると、父親ほどではないにしても色々なことに興味を持つタイプで、どちらかというと飽きっぽい方みたいです。
一つ増えると、一つ減っちゃう、みたいな。
面白いと思ったものへの興味をずっとキープして、深いところまで突き詰められる人を、素直に尊敬します。
タモリさんとか、みうらじゅんさんとか、本当に凄いですよね。
私の場合残念ながら何も極めることが出来ていませんが、そうやって「自分」というものを勉強してきたのかなー、と思います。
子供が新しいオモチャを欲しがる時、
「絶対大事にする~!
一生のおねがい~!」
って叫んでおねだりするけど、次の年には違うオモチャやキャラクターに夢中になってるような。
そんな感じ?(笑)
そうやって、人間って変わるんだということを学んで、自分にあったもの、できることの選択基準ができていったんだと思います。
その枠から一歩踏み出すのもまた楽しいですけどね。
環境の変化は新しいことを始めるチャンス!
大人になってから始めた趣味は、ダイビングとか音楽とか、環境が変わっても続けています。
環境が変わってやらなくなっても、スキーやテニスのように、また仲間ができて復活するものもありました。
お金がかかる趣味が縮小気味なのは否めないけど(笑)
環境の変化や道具の進化で、やれること、やりたいことは変わります。
環境の変化といえば、進学や就職と同じくらい、定年退職も大きな環境の変化。
時間やお金の使い方も、人間関係も大きく変わります。
会社を辞めたから、歳をとったからといって、おとなしく過ごす必要は全くなくて、やりたいことやってみたらいいのかな、と思います。
あのころやっていたことをもう一度始めるのも、いいですね。
私で言えば、プラモデルとか? …今は手が回らないけど(笑)
あるいは、やってみたかったことを思いきって始めてみる絶好のチャンスです。
やりたかったこと、ありませんか?
新しいことを始めるもよし、昔やっていたことに新しい環境でまた取り組むもよし。
退職を機会に、できなかったこと、新しいことを始めてみませんか?
家の片付けをしながら昔の自分を振り返るのも、いいきっかけになりますよ(笑)