昔は新聞の勧誘、よく来ましたよね。
最近はさっぱり来なくなりましたが、先日久しぶりにスーツ姿の新聞セールス氏が来訪。
完全にお断り体制だったんですが、玄関の外で話をしているうちに「ま、いいか」てな感じになって、ミニマムの3か月だけとることになりました。
ん~~、負けた…
でも何故か、ちょっといい気分。
・・・みたいな話です(笑)
新聞?読んでますよ
近頃では「ニュースはネットで十分、Yahooニュース見ておけばテレビも新聞も要らんよね」という方も多いようですが、私は実家で3紙とっていて常に身近に新聞があったこともあり、今でも読んでます。
ネットは賢いのでその人が読みたそうな情報をぐいぐいプッシュしてくれますが、そうすると読みたい情報や似たような意見の人が集まってしまって、違う意見や知らない世界を知る機会が減ってしまうという弊害があります。
そんな意味でも、一定の広さとレベルを保った情報と文章を届けてくれる新聞は情報ソースとして存在意義があります。
信頼できる情報源として、頼りにしてます新聞さん。
「A新聞」なんてぼかしてもこの先バレると思いますので伏字はやめますが、朝日新聞です。
あ、決して朝日の回し者ではありません。
本当は複数紙をとって色々な見方を検証するのがいいんでしょうが、お金もないし池上彰さんでもないのでご勘弁を…
読売とか日経もとったことありますが、朝日がコラムとかエッセイとか面白くていい文章があるように思いました。そんな理由です。
加えて朝日では「Reライフ.net」という取り組みで、定年後シニア向けの記事やコラムの掲載、イベント開催などを行っています。
セカンドライフをメインテーマに文章を書かせていただいている私にも参考になる記事が多く、資料として使うこともしばしばあります。
デジタル版のいいところ
会社勤めの頃は、電車の中で器用に新聞をタテ4つに折りたたんで読む人でした。今はほとんど見かけないですよねー。
5~6年前からでしょうか、私も紙の新聞をやめて「デジタル版」に変更しました。
ちょうどスマホの画面が大きくなってきて、新聞を紙面イメージで読めるぐらいに思えてきたころですね(もちろん拡大して)。悲しいかな同時に老眼も進んできて、スマホ画面の大型化では追いついていませんが。
デジタル版は、スマホでもタブレットでもパソコンでもどの端末でも読めるし、気になった記事はクラウド上にスクラップできて便利。
何より、1つのアカウントで家族全員が読めるのがいいですね。紙だと、私が持って行ってしまうと誰も読めなくなってしまうし。
古新聞の束ができないのもGoodです。
セールスの電話がありました
そんなわけで朝日のデジタル版を購読している私ですが、4月のある日、自宅の電話が鳴りました。
マンションか?資産運用か? …と思ったら朝日新聞から。
「GW中の数日、朝刊の無料お試し購読があるんですがポストに入れさせていただいてもよろしいでしょうか」
たぶんそんな内容でした。
「そう言われても今デジタルで読んでるよ、紙が要らないからデジタルにしたんだし、今さら紙の新聞はいらないよ」
って言ったんですが、紙には紙の良さがとか、地域の情報としてのチラシがとか、何言われたのかよく覚えていませんが、
お姉さんの明るい必死さだけは伝わってきた。
夕方の6時過ぎだったでしょうか。それまで何件電話してたんだろう、タダで新聞くれるって言ってもそのあと面倒くさそうだし、ほとんど断られてきたんだろうなあ。
ちなみに電話の向こうの女性がお姉さんなのかおばさんなのかは全く分かりませんが、脳内では主婦38歳パート2人の子育て中で身長155cm割と細身髪はミディアムレングスの横顔美人、前の電話を切って5秒間のため息後この電話をかけている、ぐらいにイメージが膨らんでいます。アホか。
パソコンかスマホで見ているものが紙で届くだけで、生活が変わるわけでもないし、無駄な紙が増えるだけだけどお姉さん必死だし、購読依頼来るんだろうけど断わりゃいいか、と思って
「う~~ん、…じゃ、どうぞ」
と言ったらお姉さん、電話の向こうで飛び上がらんぐらいの喜びよう、半分泣きそうな声で
「本当ですか?ありがとうございますっ!!!!」
「でも紙はいらないし、その後とらないよ?」
「大丈夫ですっ!!!ありがとうございますっ!!!」
と言って、気が変わらないうちにと思ったのか早々に電話を切られました(笑)
でも電話の向こうで、折れていた心がつながった音が聞こえました。空耳。
電話セールスを上手に断る方法
話変わりますが、電話セールスを上手に断る方法としてまず最初に
「お疲れ様です」
と相手を労ってあげるのは、なかなか効果ありです。
相手にも相手の事情があるわけで、かかってきた電話は彼女(彼)にとって今日何百本何千本目の電話かもしれないわけで。
どんなに丁寧な言葉を使っても、ぞんざいな言葉で迷惑がられたり怒られたりいきなり切られたり、マニュアルがあったとしてもメンタル的に相当きつい仕事だと思います。
そんな中で予想外に優しい言葉をかけられると、その先のこちらの言い分にも耳が開くという効果があるようで、マニュアル的な食い下がり感が減るように思います。
経験したわけでも調べたわけでもないのであくまでも個人的な感想ですが、「お疲れ様です」のあとに
「えっ?そんなこと言ってくれるの?」
という雰囲気を感じること、よくあります。
この日の電話セールスを受けた時も、
「そういえばハローワークにテレホンアポインターの求人票あったよなー。時給いくらぐらいだったかなー。オレは募集対象外だったかもしれないけど一日中電話かけるの大変だなー。ノルマ何軒なんだろう、断られてへこむんだろうなー。おっかない上司とかいるのかなー…」
なんてことを考えてました。
で、今回は断れなかったんですけど ^^;
ハローワークで色々な求人票を眺めて以来、交通整理のおじさんを見ても、公園整備の人を見ても、ビルの管理人さんを見ても、スーパーの販売員さんを見ても、
「あそこにいるのは自分かも」
と、前よりずっと身近に思えるようになりました。
みんな頑張れ、頑張ろう。
そして彼がやってきた
電話のことなどすっかり忘れていたGW後半、ポストに朝刊が入り始めました。
申し訳ないけど紙を広げることは無く、相変わらずパソコンで新聞を読む毎日。
GWが終わるころに勧誘が来るんだろうなあと思いながらも、こちらはデジタルにすっかり慣れ親しんでいるし、古新聞が溜まるのは嫌だし、
「そもそも朝日新聞はデジタルで購読しているんだから紙を無理強いすることはないよね」
という明確な「断る理由」があると思っていたので、
これであのお姉さん?の成績になったわけね、よかったね。
ぐらいの気持ちでした。
そしてGW最終日の夕方、彼がやってきた。
ここからが本題なんですが、前置きが長くなってしまいました~💦
後編に、続く… (^-^;
裏話:コールセンターという仕事
<後日談>
前編を読んでくれた元コールセンター勤務の友人から嬉しい情報がありました。
コールセンターは、20代の若くてかわいいお姉さんが多いんだと!
…あ、そこじゃなくて (^^ゞ
コールセンターのテレホンアポンターの仕事の厳しさについてです。
テレアポ要員の1日のノルマは多くても50〜60件くらい、それ以上は心が折れそうになるので難しいそうです。電話かけてるのは大体20代のかわいいお姉さんですが、やっぱり長く続けるのは大変で、精神的に限界だといって辞めてから1年以上も心のケアに通う人もいたと。
ちょっとでも電話の向こうで優しい応対をしてくれると嬉しいそうです。
そうか、よかった… (*^^*)
私は昔、専門店営業でお店に電話をかけていたことがあって、今はタクシー会社で配車やクレームの電話をうけることがあります。かける前、電話が鳴ったときの緊張感、わかります。
そしてたぶん大して売りたくないものをおススメしているんだろなー、断られるのを承知で何やってるんだろ感あるんだろなー、なんて、いらない想像をしてしまう私です。
もちろん、プロフェッショナルを感じない相手にはそれなりの対応しか致しませんので悪しからずご了承ください。
A新聞のセールス氏に気持ちよく負けた話(後編)
コロナ渦の中やってきた新聞の勧誘セールス氏との攻防の顛末です。玄関を開けてもらってからが勝負、理屈がダメなら情で、情がダメなら景品で?でも決め手はやっぱり人柄。こいつと飲めそう、と思った時には勝負がついていたかも(笑)最後はいい気分になってました。
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